冬に逆戻り

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雪だ、雪が積もってる。明日から4月なんだぜ・・・

今日は日中も気温が上がらず、植木の手入れも手がかじかんで容易じゃなかった。

でも辛くは感じない。だってもうすぐ終わりだもん。

 

この冬の仕事(植木屋)も怪我や天候の影響で長引いたけど、今週中には片付きそう。

指折り数えて心待ちにしていた時がやってきた。

農業に専念できる日々。田畑に向かい泥にまみれ血と汗と涙で明け暮れる毎日。

それを思うとこんな天気でも心の中は沸き立ってきてポカポカ暖かい。  

 

ぼかし肥完成

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ポそソポソとした手触り、芳香漂い、なかなかいい出来に仕上がった。

小さくてもいびつでも健康であればそれでいいけれど、明らかに栄養不足で生育不良の時は、すぐこのぼかし肥を使おう。

自然農も商売でやっている以上お客様が第一。「これじゃあ ぜにもらうわけにいかねぇ」 植木の親方じゃあないが、そんな職人気質を持ち合わせていようと思う。  

 

野草

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昨日発送のセットにノカンゾウが入りました。

ナズナ、蕗の薹、ノカンゾウ、と野草が3つ。

ノカンゾウの芽は甘味があって「甘菜」と呼ばれることもあります。

お浸しや天婦羅、炒め物にします。あんまり美味しいからと言って一気に大量に食べると消化不良を起こすこともあるようですのでお気をつけ下さい。

生命力に溢れた野草を「お試し」感覚で味わってみてください。

もうしばらくするとノビルが採れ始めそうです。

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ノカンゾウの芽  

 

桑田引退

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ゆうべ珍しく早く寝たら、夜中に目が覚めて眠れなくなり、ふいに桑田が頭に浮かんで、あれこれ考えていた。

桑田が最初甲子園で優勝した年、当時突出していた水野の速球を、それも高めのボール球をレフト中段までかっ飛ばした映像が強烈によみがえってきた。

僕は中3、桑田は高1だったけど4月1日生まれ、同級のようなものだったから余計衝撃を受けた。

こいつにはかなわねぇ、野球で心底そう思ったのはそのときだけだ。

あの振り出しからインパクトまでの速さは尋常じゃなかった。それにバットをあれだけ短く持ってあんなにピンポン玉みたいに飛んでくものか。右のリストがムチのようにやわらかくしなる。

王さんみたいに、プロ入りしてすぐバッターになっていたらものすごい選手になっていただろう。ショートを推す人も結構いたんだよな、確か。でも当時監督の王さんが「桑田はピッチャー」と決定したんだよな。

抜群にやわらかい右腕から投じるあの大きなたてのカーブは他に投げる人がいないような球だったけど、故障後はやはり切れが落ちたように思う。

一流投手ではあったけど、打者なら史上最高の選手だったかも、と思うと少し残念。

  

結局外が明るくなるまで布団の中でもぞもぞしながらどうでもいいような空想に耽っていた。俺も相当平和だなぁ。

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 桑田引退記事                                                                             

                                                                               

旬のセット

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昨日発送の”旬のセット”人参、大根、小松菜、ほうれん草、葱、蕗の薹、ナズナ、ワケギ。

小松菜はとう立ちが始まりそうなので最後。今後は菜の花で登場。

貯蔵品、大根はスが入り始めたものが多く、選び出して出荷。

葱もほぼ終了。小さいのは苗に。近々植えつける予定。

冬越し人参、ほうれん草は最高に美味。こちらはもうしばらく大丈夫。ワケギはまだ小さめ。

蕗の薹、春一番の感動が少し薄まってきたかな。

今が”旬”といえばナズナ。

畑でも庭でも採り放題。癖がなくて美味しい野草。ややパサつくが煮浸しなら最高。天婦羅もおいしい。

今年は”野草セット”の販売はなし、少数精鋭を紹介する。

次はノカンゾウの芽がまもなく。

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ナズナの煮浸し  

  

百姓日和

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昨日お湿りがあり、今日は晴天。種蒔きに最高の日和。

サラダ牛蒡、ミニ人参を蒔いた。

栽培のことあまり書いたことないけどたまには詳細を・・・

Img_3980_2 これは鍬でまき溝を薄く削ったところ。

まき溝の間には昨秋蒔いた小松菜。小松菜はとう立ち間近。優芽が食べなくなった。苦味が増してきたようだ。あとは菜の花(ナバナ)で食べよう。

不耕起だから出来る連続栽培。

ナバナ採った後は黒もちトウモロコシ、7月収穫の牛蒡、人参後は、9月末まで休ませてほうれん草、黒もち後作には白菜植える予定。

耕起、施肥、畝たて、という手間はいらず、ただ蒔く、植えるのみ。このやり方なら少ない面積でも効率よく栽培できる。

そういうと、随分簡単そうだけど実はかなり難易度高く重労働。

 

自然農は「誰でも簡単に始められる」という触れ込みだけど、始めたはいいけどうまく出来なくて、或いは肉体的にきつくてやめちゃう人が結構いるんじゃないのかな。だって教科書がないんだから・・・ 使うのは自分の感覚と肉体だけなんだから・・・ 

1列25メートル×8列のまき溝を削って、もう1度鎌で根群の処理をしながら這っていって、種を丁寧に蒔いて、踏んで歩いて、保湿と保温のために籾殻を厚めに蒔いた・・・ 1キロの距離を肉体を酷使しながら5時間かけて完走。

だいぶ分かってきた。これは充分な体力、充分な精神力が無いと続けていくことなんて出来ないと思う。

今年はどうなるだろう。爆弾を抱えた腰はちゃんと1年持つかなぁ。

 

昨年、一昨年、数組の方が見学に来てくれた。それで僕は励まされた。

野菜を購入してくださる方に畑のこと、栽培のこと、少しでも興味を持っていただけるのは嬉しいな。出来れば1目お会いしていろんな話しがしてみたいな。1人でも多くの実際の皆様の顔や姿や声を思い浮かべて作業できたらどんなに頑張れるかな。

信州にも気持ちのいい季節が近づいています。ご都合の良い時にお出掛け下さい。  

 

忘れてはいけない

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今日も山へ。椎茸のほだ木を持って山へ。仮伏せする。既に山に置いてある2年もの、3年ものは天地返し。小さいのが顔を出してきた。もう少しすれば結構取れそう。

今日は雨の1日だったけどもう濡れても寒いということはなかった。

この冬は寒かったけど、信州に来て8年目にして寒さにも何となく慣れたかな、と思う。気候に慣れて、少しとっつきづらいと思っていた県民性にも慣れた。「ここで生きるんだ」という実感をようやくつかめてきた。

どうしても住みたくて2度住居探しに行った九州は今ではもう合わないかもしれない。

郷に入らば郷に従いすぎているかな?堅実で口下手で働き者で意固地な、僕は今ではすっかり「信州人」だと思う。感覚というのはこんなにも変わっていくのかな?

忘れてはいけないのは・・・

野菜をお送りしているのはほとんど都会の人。でも田舎暮らしへの思いを皆少なからず抱いているのがメールのやりとり等でわかる。自然を希求する想いが強く純粋だ。以前僕もそうだった。その目線は忘れてはいけないと自分に言い聞かせている。昔自分が「何」を求めていたか。些細なことに何故あれほど感動していたか。

僕は縁あってここにいて野菜を作っているけど、訳あって都市生活を送っている人に提供したい。もっともっと考えよう、その「何」について。

 

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山仕事

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山へ行った。原木きのこの伏せこみ。

雪もすっかり溶けた。

ヤマガラが盛んに囀る。

生命の息吹に溢れている。

 

長野県では「森林税」が導入された。

国産材の材価が下がってしまってから山に入って手入れしよう、なんていう人はいないから(自分の持ち山が分からない人も多い)荒れ放題の山の管理を行政主導で進めていこうという政策。

山が環境に対して果たす役割は大きい。水源として、木材の供給源として、また二酸化炭素の吸収や動植物の多様性保持など。

近頃大きな土砂災害や水害が頻繁に発生する原因が植林地の管理不足にあることも明らかだ。

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僕は里山を借りて管理している。

といっても環境問題を意識しているのではない。

落ち葉集め、薪集め、竹や枝を集めたり、きのこ栽培・・・ 昔の百姓みたいに農業に利用している。とても重要なフィールドである。

憩いの場所でもある。人の気配からエスケープして時々篭る。

そしてたまにはいろいろな事に思いを巡らせる。

国産材が価値を取り戻すときが近いうちに来るだろう。地域の人はまた山に帰ってくるのだろうか。そうなれば篭ってもいられないかな。

食糧難が迫ってくれば田畑を取り戻そうとするのか。”小作人たかはし”の居場所は、果たしてここに残るのか。

僕の望むことはなんなんだろう。                                                                           

                                                                       

最善を尽くすが、引きずらない。

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朝から気分が冴えない。もやもやとしている。

6反のうち3反5畝がなくなるかもしれない。

大木を倒し、藪を払い、耕作放棄地を畑にして、地代だって納めているし、草はボーボーかもしれないが、大いに愛情を注いで使っているのに。

「相続上の問題」で税理士から指示された、ということらしいが、また荒廃地と化していくのも目に見えている。

さびしいよなぁ。なすすべもない。所詮は人様の持ち物ということなのか。

今のところ借地を利用して農業をする以外に選択肢はないけど、いずれは「自分の土地で!」と強く思う。

まあこの件は運を天に任せて、頭を切り替えよう。

   

新規4反部の開拓、整備が必須。作付け計画を至急練り直し種蒔き、種蒔き、種蒔き。

作業に没頭していたら気持ちが落ち着いてきた。 

Img_3950                                                             

                                                                                    

浅間山 ああ浅間山 浅間山                                                                          

                                                                                    

頭が真っ白に・・・

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「畑返してもらいたい」と地主さん。

とうとう来た、恐れていた日が。

そう突然言われても、おいそれとは・・・こっちだって生活かかってるし。

とりあえず熱意を伝えるだけ伝えて、せめて別の農地を見つけるまで、1年は待ってもらうように食い下がった。

「うーん・・・」お!少しは・・・ 再検討にこぎつけて、あとは運頼み。                                                         

                                                               

トマト播種

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トマトを蒔いた。

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自家採種を続けているトマトの種、1000粒ほどありそう。

とりあえず400蒔いた。発芽の様子を見て蒔き足す予定。

トマトの種は買えば高い。20粒 500円ぐらいする。

400粒で1万円・・・(そんなに買えない)

トマトの種取りは簡単だからもう4代更新してきた。

品種「自然農園たかはしトマト(仮称)」になってきたかな。

でも一抹の不安もあるにはある。

(今年も)ちゃんと発芽するか、育つか、美味しいのか・・・

うーん、トマトなしの夏の”野菜セット”なんて想像したくないなぁ。                                                            

                                                                               

身体動いた

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今朝はー8℃まで下がったが、日中は汗ばむぐらいまで上昇した気温は、今年はじめて10℃を超えた。これまでギシギシと動くたびに音がするようだったが、今日は思うように動けた。腰の痛みもない。

躍動するようなリズムを身体の内側に感じられたのも今年初めて。

この感じが出てくれば大丈夫、「いける!」と思える。

人間だって自然の産物、うまく出来ている。

「静」から「動」、身体から心へ、昂揚が促された。

自然に沿った農業、その「時期が来た」というだけのことだけど。

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 浅間山の雪も大分溶けた

                                                                              

期間限定

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少し前まで「枯れた色」だった小松菜、ほうれん草、ターサイ、「生きた緑色」に変わってきた。

毎年繰り返される光景だが、奇跡を見たような感動がある。

そして楽しみは、これからほんの僅かの間だけありつける”絶品”冬越しの葉物やさい。

もうほとんど大きくならない。その前にとう立ちしてしまう。

小松菜はとう立ちを待ってからその菜の花の蕾を食べるのもいいが、その前の間隙を縫って出来るだけ収穫しようと思う。

ほうれん草はとう立ちが始まると苦味が出るので、”絶品”期間はその日(小さな花蕾が見えた時)の前まで。

一瞬といっていいぐらい、ビックリするほど短い。

だから楽しみも大きい。

スーパーなどでは絶対にお目にかかれないやさい。

   

セットにも入りますが、パッと見「これが絶品?」と目を疑うのは間違いなく、量も1つ1つが小さいので、どっさりとは行かない。でも食べてビックリ!も間違いなし。

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寒冷地の冬を越して余計に甘くなったのかなぁ。もしもそうならいくら寒くても僕だってへこたれませんよ。  

                                                                                  

健康優良児からのメッセージ

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健康優良児 優芽2歳8ヶ月

薬服用1度もなし、注射したことなし。

風邪は1晩寝ればすぐ経過、この寒い冬も全然へっちゃらで過ごす。

 好きな食べ物  ご飯、海苔、魚、味噌汁

 すごく好きな食べ物  季節の果物、季節の野菜

(お父ちゃんの畑のやさい!たくさん食べてくれて嬉しいな。)

生で食べるか、味噌汁か、茹でる、焼く、塩、醤油以外の調理なし。食べなくなるから。

「そのままがいいんだよう」と怒られる。

我が家のやさいレシピの充実を阻んでいます。

まあいいけどね、それが健康の源なのかと思うし。

ということで、「なるべく簡単な調理で。」というのが野菜を購入してくださった皆様にもおすすめのレシピです。

 

 

恍惚

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チョキチョキチョキ・・・

例によって三脚の上。

今年初めてひばりの鳴き声を耳にする。

自然に手が止まり聞き入ってしまった。

春の陽の光と調和して何倍にも美しく響く。

自分の中にいのちの感覚がはっきりと浮かび上がってくるのが感じられる。

親方の咳払いではっと我に返るまで、どんな表情をしていたかな、とふと考えた。

鏡で見る自分の顔はこの時期でもすでに真っ黒で、そういえばその昔、くろんぼコンテストで優勝した時からずっと真っ黒だ・・これは余談だが。

                                                                                       

この前道端に腰掛けてタバコをくゆらせているおじいさんが、あんまり素晴らしい顔をしていたので、気になっていた。

話に聞くと90歳を超えているということだった。

おじいさん、タバコを止めようなんて思わないだろうな。あんなにおいしそうなんだから。

あの顔に”恍惚”と言う言葉がぴったりと当てはまった。

                                                                                    

体のために良いもの、悪いもの、あるのでしょうけど、いのちは知識と別の次元で流れているのではないでしょうか。

昔読んだ「脳内革命」の中で書かれていた”脳内モルヒネ”というキーワード。長寿のための最重要物質。

”恍惚”とリンクした。

                                                                                  

野菜をお送りした方から、便箋4枚、手書きのお便りが届いた。

嬉しかったのでちょっと抜粋・・・

・・・たかはしさんが大事にポリシーを持って作ってくれたんだなぁっていう野菜を自分の手で漬けたり、干したり料理したりすると、1品でもすごーく味わって食べるので、おなかいっぱい、胸いっぱいになっちゃうんですよね。・・・食べ物1品1品への想いが違ってくるんだと思います。・・・

この方の”恍惚”の少しはお役に立てたかな。

                                                                                

自分で栽培して、採れた野菜を食べる時、それはそれは僕はもちろん”恍惚”。

長生きしたい、とは思っていないけど長生きするかもしれないなぁ、もしかして。

それでもって、いつまでも元気に野菜作って・・・1人でも多くの人に1つでも多くの”恍惚”をお届けできたら嬉しいなぁ。                                                                                                                                                        

                                                                                                 

思う存分やっとくれ

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3月の声聞いて、いよいよ二足のわらじ火の車。

寒さと雪の多さで植木屋百姓はかどらず。

ここに集中砲火と相成りき。

  

雪は溶けてきたものの、まだカチカチの土の上ほうれん草とカブの種を蒔く。

これも昨年より1月遅れ。

「何やってるだい」

野次馬が放っておかない。

「もう始めるだぁ?うっひゃー!」

たしかに隣地の草一本ないような畑ではまだ雪が残り、溶け出したところはぬかるんでとても作業どころではない。始めるのは1月後だろう・・・。

何はともあれ始まった。

このブログの最初の記事が「よちよち歩き」だったが、そろそろ走り始めなくちゃいけない。

地温零度で発芽するわけがない。でも凍みが緩み地温が上がったその時に真っ先に発芽するのではないか。やれることはやれるときに何でも、思いついたら躊躇なくやろうと思う。

                                                                                     

クリスチャンではないが教会で結婚式をしたときに司祭が言っていたことが何故か最近になって胸に染みる。

 

 ”創造主(神)はいつも見守っていてくださる”

ここが良い・・・

 ”イン・ミーではなく アラウンド・ミーである”

                                                                                 

自然に目を向けて暮らしているうちに大きなものの存在を感じるようになった。

皆に等しく時間と空間が与えられ何でもできる。おおいばりで”君臨”してきた人間をただ見守っている。

アラウンド・ザ・ヒューマン  アラウンド・ザ・アース

それは神なのか・・・

                                                                                

「ゴッド イズ ザ コンセプト(神は概念だ)」

と昔ジョンレノンが歌っていたけど、僕のコンセプトの中の神は、いつも微笑をたたえていて、ただこう言っている。

 ”思う存分やっとくれ”

手のひらの上で転げまわる僕を楽しんで眺めているようにも感じられる。

怖いものなんてないな。