縁起もの

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昨日が今年の発送のラストでした。

僅かではありますが干し柿を入れました。先週から皆様に入れました。

柿は「福を”かき”集める」という”縁起もの”です。

皆様にとって新年が素晴しい年でありますように、という願いを込めました。

 

1年間ありがとうございました。

来年もどうぞ宜しくお願いいたします。 

 

郷に従いながら

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信州に移り住み、終の棲家かな、と思える場所に暮らし、3年目だが隣組の組長に任命され、周りは大半は70~80歳台の長老ばかり。1人いる60歳代の方を指して「なかなか筋の通った話をする、若いのにたいしたもんだ」と80歳の方が言っているのを聞いてつい笑ってしまった。

そんなところで暮らす40代のひよっこ。

ここでは当然のように草1本ない田畑こそ素晴しく、草にしたら虫が出る、ヘビが出て困る、藪にすれば蜂の巣が危ない、何より草があっては良い作物はできない・・・そんな価値観をどっぷり背負いながら、自分の考えは持ち続けそこに沿って動いている。

批判が及びそうならそれは避けなければいけない。隣地との境界の草はマメに刈るようにしている。

今はそれを当然と思っている。自分だけでも信じるところを・・・という感じでいる。

長老を捕まえて新しい価値観の話をしたところでどうにもならない。生涯草取りを続けてきた人に草の効用を話しても・・・ 良かれと思って除草剤蒔いているところに「除草剤はいけません!」なんて新参者が、言ってもトラブルになるのがオチだろう。

まず初め、こちらが敬意を払って歩み寄り付き合うことが大切だなのだと思うようにしている。

郷に入らば郷に従えは当然だと思う。初めの姿勢として。

受け入れられたところでスタートだ。そこから徐々に自分の色を主張していけばいいのではないか。

 

よく思うことだが、人を変えることなんてできないことだ。変えたくても変わらない。

いつか自分で気付いて変わってもらうしかない。いつか気付くか、結局最後まで気付かないか、それは分からないにしても。

対立関係になってしまっては何も生み出せないと思う。

変わっていけばいいなぁ、とは思うが焦らずいく。

自分の足元さえしっかり保っていければ良いことと腹を据える。

 

植木屋をしているときも。

もともと綺麗に、几帳面に、庭の手入れをしてくれるのが植木屋なのに、草を生やしてはどうか、虫を敵視しないで下さい!・・・そんなことは言わないで、気に入るようにやらなければならない。御先祖代々の松の木が虫にやられているのにしょうがないですよ、枯れたら枯れたで・・・なんてその場で言わない。怒鳴られるかもしれない。

もちろん薬なんて撒かない。

「全うしたんですかね、いのちを・・・」なんて言ってみたい。少しは共鳴してくれるかもしれない。

「”自然風”というのが流行ってきているようです」荒れたといって庭の草を苦にする人に言ってみる。「そうだよね、あんまりきれいきれいでもかえって落ち着かないね^^」なんて言う人も中にはいる。先祖の風習や価値観を実はあまり踏襲しようとしていない人も多い。

 

各所小さな流れは自然に生み出せると思う。

気張らずとも、友好的な関係の中から。

まずは自分を認めてもらうこと。

 

暖かい風

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小諸のマルシェ、体育館で催された。

標高は900メートル近く、朝は-7度ぐらいだったかもしれない。辺りの木立はきれいな樹氷で輝いていた。

 

底冷えがする体育館の中も1日を通して0~2度ぐらい。

そんな中、思っていたよりもお客さんがやってきて嬉しかった。

そして興味半分というわけではなく、腰をすえて自然農に取り組もうという思いをもって話しに来てくれた方が数人。

その都度僕は、栽培についてや価値観について等、長々とした話しをする。少し偉そうかな、と思いながらも。

 

同種の空気を持つ人と出会うことが増えた気がする。

嘗て自分が周りからまるで浮いていると感じていたことが今では信じられないぐらい。お互いの共鳴の中で会話が進んでいくことをこの頃はよく体感する。 

ただたまたまそういう場所に行くからなのか、時代の変化の兆しというものなのか。

 

確かに寒かったが、辛さは全く感じなかった。

自分の中に何度も暖かい風が吹いたから。

 

こういう上質の小さなマルシェが末永く続いていきますように。 

 

 

Jyuhyou12.17

 

 

地道な努力手放さず

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夜な夜な新聞袋を作っていて、

その時に新聞を読む。 

読んでいてうーむ良い記事だ と思うことは多々あるのだが、その時思うだけですぐ忘れてしまうものだ。

でも今日読んだ記事はかなり印象に残っているので、ここに引用しておきたくなった。切り抜いといてもどうせどっかいっちゃうし・・・

~~

私達は自らの内側に潜む苛立ちや不安と向き合わなければばならないのではないか。世界に一発逆転の奇跡は起らない。人間が不完全である以上、世界は永遠にまどろっこしい。この「片付かなさ」に耐え切れなくなった時、人間は攻撃性を強め、無謀な破壊へと傾斜していく。 

世界は漸進的にしか変わらない。しかし、同時に間違いなく変わっていく。大切なものを守るためには、少しづつ、着実にかえていかなければならない。この一歩一歩の地道な努力を手放してはいけない。 

インド独立運動の指導者マハートマー・ガンディーはかつてこの次のように言った。「よいものはカタツムリのように進むのです」私たちは、カタツムリの堅実さに耐えられるか。カタツムリの非攻撃性を抱きしめることができるか。

~~中島 岳志(北海道大准教授) 「論考2011」より

 

言うは易し行なうは・・・なんて言わない言わない。

大切なのは根気、忍耐、強い意思!

 

だけれど、

そこにはもう1つ大事な要素があると思った。

ゆっくり長く歩むために、時には頭を切り替えられるか、のらりくらりも必要だにゅるにゅるsnail

 

ラストスパート

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今年も残すところ半月余り。

1月に入ると雪が積もったり土が凍みて畑の作業はあまり出来なくなるので、収穫するものはして出荷作業や貯蔵の段取り、片づけをして、来冬用の薪の用意などもできればやっておきたい。内職の豆の選別、沢庵漬け(遅いかな)等、植木屋も「年内には・・・」というお宅が多いので、まあ休んでいる暇はありませんね。この時期というのは、きっと皆さんもお忙しいことでしょう。ここで力を出し切ってこそありがたく正月が迎えられるというもんです。

予定を少し書いておきます。

今週末の17日(土)は小諸でマルシェ(このブログに詳細)に出店します。畑から車で10分の場所、”本拠地”で開催されるマルシェなのでとても楽しみです。このイベントがこの地で根付き盛り上がっていくと嬉しいですね。

18日(日)は毎月出店しているアースデイマーケットですが、この日は”隣組”の忘年会のため不参加です。 

今こにに住んでいるのも代々この地を守ってこられた古くからの住民の方々あったればこそですから、大事です”隣組”。何しろ来年は”組長”ですし!

”旬”のセット(もう旬と呼べるものもないのですが)”の発送は27日発送便までの予定です。年内はあと1回という方が多いです。1年間の感謝を思い切って詰め込めたら、と思っています。

 

”旬のセット”と呼べないセットは新年も継続します。再開は1月6日の発送便です。 

  

 

 

Bew on tree12.13

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

(植木剪定中10尺三脚の天板より眺める浅間) 

 

やさいの貯蔵

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冬が忍び寄ってきたと思ったら、たちまち覆い尽くしている。

畑の中でも陽の当たる時間の短い場所の土は1日を通して固く凍りつくようになってきた。

人参や大根をせわしなく堀りだして、貯蔵する算段をしている。

 

温度と湿度さえ適切に管理できれば、見た目はともかく、相当に長持ちさせることができる。それどころか、やさいの味はその間に甘みと深みを増していく。

”驚くべき貯蔵効果”それを導くのも知恵と技術、寒冷地の農家たるもの、ここからが腕の見せどころなのだ。

 

 

 

Ninnjinnshuukaku12.12

 

チビリーナ

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オイオイきさまぁどこの”お嬢様”だ~ とか1人で叫んでいる、もちろん心の中で^^

野良仕事から駆けつけた場違いの髭オヤジが目を細めて見つめている。見違えるような愛娘の姿、見間違えないようにsearch

ここはバレエの発表会会場。

晴れ舞台おめでとー! 

  

 

Happyoukai12.11

 

 

 

 

 

 

 

半農半チョキチョキ

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今日も張り切って半日植木屋、半日百姓。

 

玄関前の糸ヒバに取り掛かる。

親方についていた頃、糸ヒバは難しいからとほとんどやっていなかったので自信はないが、施主の手前自信たっぷりのような顔でチョキチョキやる。

去年もそんな顔でやったはずだが、「去年より丁寧に、もっとしっかり抜いてよね」なんて言われてしまう。

最高の緊張感と集中力で剪定する。時間は気にしない。「今年はバッチリ丁寧にやります。時間はたっぷりかけます。・・・値段は同じです」と言っておく。

手間がかかった分お金をもらうやり方だと、どうしても急いでしまう。その結果お互い納得いかないのではおもしろくない。

やっているうち不思議と上達しているのが感じられる。だが1年間畑と格闘していて何故植木が上達するのかが分からない。

切り口を見て何故昨年こんなに下手な剪定したのかな、なんて思いながら仕上げていく。なかなかきれい・・・かな?

 

 

Itohiba12.8

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 それにしても

今日は1日寒かったなぁ。今にも雪が降り出しそうな曇り空で。

 

午後は畑。

収穫作業。そろそろ貯蔵の段取りを進めていく。大根類を半分程堀上げ、人参やかぶには藁をかけ、そして明日の出荷のために色々収穫。

帰り道の気温表示を見ると0度となっていた。 お~さぶcatface

 

 

 

Koushindaikon12.8

 

 

 

 

仕事ができない辛さ

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腰痛から2週間ぶりにようやく開放され、身体を動かして「仕事してる~」という気持ちよさを味わうことができた。

畑の方の作業はもう忙しくないから、植木の手入れ(剪定)の仕事を始めた。顔を合わせ「今年もお願いね~」「年内にね~」なんて頼まれていたのが数件。

 

この仕事は樹木を観賞用として仕立てていく作業、考えてみるとなんか自然農と相反しているように思わなくもない。元々は農閑期の収入源としてアルバイトで始めたものだが、何故かこれが性に合った。

多分そこには深い意味はない。要は暑くても寒くても身体を目いっぱい使って仕事をする。その時に送られる信号に脳は心地よいと反応するのだろう。

身体が思いっきり動かせて、夢中になれて、喜んでくださる人がいて、その上でお金も払っていただける。おお素晴しい。

結局農業も植木屋も同じことだ。 

 

仕事がしたくても出来ない時間というのは何より辛い、ということは今までも経験してきたが、今年は更に身に染みた。

痛風で苦しんでから酒はほとんど飲まなくなったし、腰のためには毎日入念に体操をやる。それでもやはり腰を痛めて動けなくなったりする。

まだまだ注意力が足りない。不意に動いたり、寝不足だったり、身体が冷えたり、体操にかける時間が少なくなったり・・・。

 

長い目で見て、結果として辛い時間を過ごすことにならないように、もっと真剣に生活の1つ1つから選択していこうと思う。

仕事が出来ない辛さを思えば・・・ 酒を飲みたいと思わなくなったように、どんな努力でもできるんじゃないかと、この頃そんなことを思っている。 

 

 

 

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同志

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東京から移住し近くで農業(自然農)を始めたご家族が先日見学にこられた。

昨年までは会社員だったスマートな御夫婦。小さな子供を連れ見も知らぬ土地での再スタートは気苦労も多いことと思う。

去年彼らが田舎暮らしを思い立った頃から知り合っていた。実は、もしかしたら早々に挫折してしまうかも・・・と懸念していた。少し理想や夢を思い描きすぎているように感じたから。少し前のめりというか。

そうだったとしても稀に見るすばやい決断と、行動をみればそれはそれで良かったのかもしれない。

いや良かったのだ。

 

畑を見回りながら色々話した。

やはり壁はさまざま繰り返し押し寄せるようだが、現にここに居て時折明るい顔で近い将来への希望や情熱を語り、それが現実的で地に足がついた言葉なので、聞いているこちらにも力が伝わってくる。

すでにお客さんもついてやさいを届けているそうだ。今まで有機やさいを色々食べていた方が「こんなにおいしいのは初めて!」というらしい。

うん、うん、と僕は聞いている。

自分にも経験がある。

自分で作ったものを自分でおいしい!と思うことはありがちだけど、人様からそう認めていただくことは本当に嬉しい。そして価値を感じることが出来る。その作物、その栽培、栽培にとどまらず自分がしていること、考えていること・・・。 

誇りがもてるようになる。やる気がみなぎってくる・・・。

 

まだまだこれから、これから寒い冬、そして先は長いが、歩み始めた彼らへのエール、そして共に頑張っていこう、と同志の思いを伝えた。

 

心配していた奥様は吹っ切れたような、開き直って力を得たものが持つ独特のオーラを発していて印象的だった。

 

 

 

komatsuna12.6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今朝の-5℃にも怯まぬ小松菜のように頑張ろう!

 

初雪 タジン鍋

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写真は、玄関前のヒイラギナンテンに雪がうっすら積もった今朝の様子。

初雪~snow

まあ最初は顔見世程度、大した雪ではなかった。そのかわりにさむかったさむかった!

5月に痛風になって以来めったにアルコールを飲まなくなったが、今夜は家に1人なので寒い・・・こんな日に人の体温熱が暖房の役目を果たしているんだと認識する。買い置きしてあった取って置きの299円ワインをお湯割りでちびちびやる。

そして昨日カインズホームで980円で衝動買いしたタジン鍋・・・しかし安くなったものだ。欲しくてたまらなかった3年程前、小さいものでも4,5千円はしていたはず。その後流行ってきたからひねくれものの僕の興味は失せていたのだが。

出荷で余った葉物のやさいを切ることもなくただ放りこみ塩をパラパラかけて蓋をして蒔ストーブに置く。そしてそのまま向き合ってちびちび、ちびちび・・・

う~ん・・・これは相当優雅だよな、東京にいた頃、田舎暮らしに憧れていた頃の感覚からみれば夢のようなことをしている・・・。そんなこと考え、昔のことを思い返したりしつつ・・・ 

冬の夜にまったりと、タジンがはまる。 

 

 

Tajinnabe12.2