お田植え

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昨年から主食であるお米は全てよその農家から購入するようになって、食の自給という意味では少し物足りない気持ちもあるが仕方がない。まだしばらくは野菜に専念しようと思っている。

今日はうちにお米を提供してくださる農家の田植えの日。少しでもお米のありがたみを家族みんなで感じられるように、お手伝い&お邪魔しに行く。

昔ながらの手植え。引いた紐に沿って中腰の姿勢で列になって植えていく。広めの間隔に3,4本ずつの粗植で根張りを促す。

「今は寂しく見えても、3週間で機械植えの田を追い越しちゃうからね」とご主人が言う。それを見れば機械植えには変えられないそうだ。素晴らしい気概!

 

5人で植え付け、女衆は食事の支度等、子どもはカエルやトカゲと戯れ、お祭りのような、これが「お田植え」の醍醐味。 

 

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午後から野菜を取っていただいているDさん御家族6人が久しぶりに見学に来てくださった。

寂しい畑より、手入れしたばかりの山を中心に案内し、喜んでいただけた様子。

雨の予報もあったが、夕方までどうにか天気も持って良かった!

きっと日頃の行いが良いのでしょうね。 

 

 

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またいつでもお越し下さい。 

 

良きライバル

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活気のある村に越してきた。

このあたりの畑は皆、きれいに耕され、野菜が植えられていて、皆毎日必ず畑に出てくるようだ。

ここは米どころだから、農家は皆お米を作っていて、そのほかに野菜を作り、果樹も作るのだ。

こういうところは今までにない。

耕作放棄地に囲まれた畑の中、あまり人間を見かけず、一人の世界に入って仕事していることも多かったのだが、ここは全然違う。ほとんどはお年寄りだが、働き者ばかり。競い合うように野良へ繰り出す。

隣の畑の70過ぎのおじさんは、「じゃがいも30キロ植えた」という。家庭菜園で30キロ!!

その流れるような仕事ぶりに目を奪われる。 

 

そこにぽっかりと1つだけエバーグリーンの畑が出現した。。

当然のごとく好奇の目に晒される。

おじさんもよくこっちを見ている。

「草の中で毎日毎日いったい何をしとるんだ」 

といったところか。

 

しかし先方は箸にも棒にもかけないかもしれないが、こちらは勝手に良きライバルと思い、モチベーションを高めている。

負けないぞ!という気持ち。 これは大事なものなのだ。

(単位あたりの)収量で負けるのは明白だけど、こだわるところはおいしさ。負けるものか、「全国で1番うまい」(という人もいる)じゃがいも産地で1番うまいじゃがいもが出来るのはこの畑だよ・・・ なんて妄想すると、全然疲れずにビックリするほど仕事がはかどったりする。

  

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ニセアカシア

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畑の中に群生しているニセアカシアの開花が始まった。

この花を天婦羅にして食べるのも楽しみ。サクッと揚がるとほんのりと甘く香りがいい。

蜂おじさん、今年もやってくるかなぁ・・・。1年経つのがほんと早い。

 

ところでこの畑におけるニセアカシアの大きな役割は、蓄肥効果(そんな言葉あるのかな)。

ニセアカシアもマメ科だから空気中の窒素を取り込んで地中に定着させてくれるようだ。  

  

  

 

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今年も開拓したばかりのスペースにオクラの播種約400粒。

開拓といっても木(ほとんどニセアカシア)を倒し、藪を刈り払っただけだから近くにはニセアカシア小径木(時々大木)の伐根ばかり。これらは皆生きているが、直根性のオクラなら邪魔にせず根を伸ばす。

この小径木の根が土に窒素を送り込んでくれるので、ぐんぐん育つ。

という理屈がどうだかは本当のところは分からないけど、去年ぐんぐん育った全く同じやり方で自信を持って今年もやってみた。 

  

  

  

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ああやさい・・・ 次は竹の子

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昨日はこれからは野菜!、というブログだったのだけど、今日の発送のメインは竹の子だった。

そして山へも・・・ミツバとかウド等。

 

春先、べたがけまでして播種した葉物やさいは今年全然ダメ。

ほうれん草は皆大きくなる前にとうたちしてしまうし、他のものもやはり大きくならず、霜でやられ、とうたちし、目の前には、ふっと血の気が失せるような現実が展開している。

でも状況に浸っている間もなく、気を取り直して、小松菜やチンゲン菜播きなおしたりしている。  

春の直播、どうもうまくいかない。

 

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竹の子は淡竹(はちく)・・・家や畑敷地内の竹林から、わんさかと出始めた。孟宗竹のように汗をかきかき掘りおこすのではなく、伸びた芽の上部を切り取るらくちん収穫。この竹の子は茹でるだけであくが抜けおいしく食べられる。

色々な料理に使えるが、皮を向きさっと茹でたら輪切りにして、鰹節かけて、酢醤油で、というシンプルなおひたしが個人的にはおすすめ。

 

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しかし、頑張れソラマメ、スナップエンドウ。夏からは攻勢かけるぞ!と必死の思い、日暮れまで強粘土の新しい畑にトマト植え付け。

明日は久しぶりに目覚まし時計だ4時起床、オクラだ、もろこし、ズッキーニ、もっと人参、小松菜、チンゲン菜、春菊。

しばらく畑で血まなこになる。  

 

野菜以外のものを紹介することが、僕の農業のやりがいの1つになっているとはいえ・・・。 

 

 

 

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追記

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そこ(おいしい山)には何があるか(管理しているか)。

秘密基地ではない。勿論遊びに来たって大丈夫。

何があるか・・・ ざっとタラノメ、コシアブラ、ハリギリ、ウコギ、シオデ、山椒、山蕗、山ミツバ、山栗、サルナシ。

タラノメは陽が射すよう間伐したら自然に出てきて、どんどこ増えてる。

コシアブラは実生以外に植えて4年経つものがある。12,3本ぐらい、幹が大分太くなってきた。

ハリギリは小さいのがあっちにもこっちにも。ウコギ、これもよく探すと結構ある。シオデ、まるっきりアスパラだ。山椒、若芽と実を楽しめる。蕗、もっと増えてもいいんだが・・、ミツバ、こちらは生育環境が適したいるらしく・・、山栗、娘も大好き熊も大好き、サルナシ、今年は結実なるか・・。

お楽しみに。

 

このところ山ネタが続いたけど、今シーズン(春)はこれで終わり。

次の(おいしい)山入りは秋のきのこかな。

さあ、やさいたちだ、頑張れ!  

 

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続おいしい山造り

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今年も山は涼しかった。楽しかった。

強烈の日差しを避け(畑から逃避して)1日中山に篭り年に1度の除伐作業他。

昨年はこちら

5反部の除伐なんて職業でやっていた頃は3人で1日かかったが、1人で好きなようにアバウトにアバウトに!だから3,4時間で終わり。   

  

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今年はコシアブラの幼木(実生)みーつけた。  

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ということは近くにでかいのあるのかも、と探したけどそれはみつからず。

 

そして 

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去年の記事のハリギリの成長ぶり。よーしよーし でも先は長いな。

 

 

除伐作業後は落ち葉集め、来年用の腐葉土のため山の1角に積んだ。それから枯れた木倒し、薪にするべく間切って持ち帰り。 

 

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ほとんど趣味のような・・・ リフレッシュの1日になった。 

 

遅霜  山菜採りは大事な仕事

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今朝は冷え込んだ。

7枚ある畑のうち4枚で結構強い霜が降りたようだ。

そして1日中強い北西の風。

4,5日前は30度以上の真夏日だったから、こんな変化に野菜たちはやはりついていけなかった。

枝豆、ズッキーニ、スイートコーン、春菊等枯れた。特に枝豆、ズッキーニは植えてあるものすべて枯れた。 

 

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・・・枝豆

 

 

 

そして春菊は昨日きれいに草取りしたのがアダとなった感じ。 

 

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即播き直そう。

何があってもいちいち動揺せず、前を向いて対応するだけだと腹を括った。

明朝は今朝よりもっと冷えるそうだから、夕方作業を早めに切り上げて不織布や藁や萱で、今日は生き延びたが危なそうなもの全て覆っておいた。

さて明日はどんな日か・・・。

 

 

・・・・・

 

 

未だ遅霜の心配をしているこの地では、大きなハウスと大いなる手間と経費なしに、5月に野菜だけでセットを組めるほど出来ないし、だから出来なくていいと(不織布2重トンネルがけなど色々やってみて)あらためて思う。

秋作の貯蔵野菜を出し尽くした後の端境期は今年もまた野草や山菜に埋めてもらった。

「山菜採り」・・・野菜の管理がおろそかになるからあまり時間はかけられないが、きっとこれからも大切にしたいこの時期の仕事の1項目になるだろう。

 

県内各地で行なわれている山菜祭りの存続が危ぶまれていると聞いた。欲しい人(需要)は増えているが、採る人(供給)が高齢化でいなくなってきたそうだ。

それを聞いて、大事な仕事だなぁ、いつまでも続けられたらいいなぁ、と思った。

 

山菜採りも奥が深い。

僕が入るような山は知る人ぞ知る、多分何人かしか行かない場所・・・ そこにゴミが落ちているようなことはない。

コシアブラなどの芽が(1本の木から)全て採られている、なんていうことはない。皆来年のことを考えてきれいに仕事する職人なのだ(山菜採り職人)。

連休の後など素人の入った山はすぐに分かる。根こそぎ採られている。へし折られている。分からないではないが、それをみると何とも寂しい気持ちになる

刹那菜的なことの繰り返しではいけないと反面教師にする。

 

 

採ったら残さず大切に食べたい。 

 

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 今日の1皿 「ワラビのお浸し」 

 

山菜づくし

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今日お届けしたのは”山菜セット”。

早朝山に入って採って来ました。

迷ったのですが、クール便で送っていません。

届いたらすぐに出して、とりあえず山菜入り新聞袋に霧吹きで水かけて、ポリ袋とかタッパーで密封して冷蔵庫に入れてください。そしてなるべく早く食べきってください。

先週お送りした方から、すぐ萎れてしまう、保存が難しい、どうしたら・・・ とメールをいただきました。

今週はこしあぶら中心のセットですが、天婦羅の他、佃煮風に炒めてからご飯の炊き上がりに混ぜ込む「コシアブラご飯」もおすすめです。

こちらのサイトに山菜の調理法、保存法も分かりやすく載っていましたので、ご参考までに。

次回から”旬のセット”は野菜中心になっていきます。   

 

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幻想より現実

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ショッキングな状況を目の当たりにして”解脱した”という感じがしている。

去年あれほどうまくいって得意になっていたのに、今年は無残、虫に食べまくられている。食害現在進行中、すごいペース、約1300株あったのだが気がついたときには既に100株ぐらいは食べられていた。

ニンニクの虫害といえば、ネギアブラムシが問題だと思っていた。去年と全く変わらぬ栽培で、天敵(てんとう虫)に活躍してもらうはずだった。

自信満々で油断していたので発見が遅れた。この畑は離れているので、たまにしか行かなかった。  

 

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本やネットで必死に調べた。この黒いのはカブラハバチの幼虫だと分かった。成虫の写真にも見覚えがある。去年大発生してトマトやキャベツの葉を食べていた奴だった。

卵から後から後から生まれるてくるので、いくら捕っても捕り切れないと本に書いてある。

先月29日に発見してから虫捕りが日課になった。虫捕りをするのは農業をして始めてだ。でもニンニクは毎日確実に減っていく。それもなんというスピードだろう。1月後には”全滅”なのだろうか。

不思議なことに、このカブラハバチの幼虫は「アブラナ科の野菜を食害する」はずであって、ニンニクを食べるなんてどこにも書いていないのだ。

 

何がなんだか分からなくなってしまった。

いや、元々分かる訳などないのだ。

自然の懐の深さは底知れない。

僅かな経験で"掴んだ”と思っていたなんて能天気過ぎた。 

 

 

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ニンニクの種は高かった。全滅を待つのはかなり辛い。”農薬を使う人”の気持ちってきっとこういうものだ・・・

黒いのを片っ端からつぶしてから、本に出ていた”水で薄めたお酢”をスプレーして回った。

通りかかったおじさんに突っ込まれ、「お酢かけてます」と言ったら、「そんなことより草だ、草!」と言われ、がっくりへこんでしまった・・・。

そしてふと思ったのだが、「私の畑に虫は1匹も居なくなりました」と言っていた”自然栽培”農家の人の畑にまだ虫は来ていないだろうか・・・

そして自然農をしている諸先輩がよく用いる表現・・・ 僕も何度もそう思い、使った表現・・・ 「何年か経て土が出来てくると何でもうまく出来るようになる」は本当だろうか・・・

 

幻想だと思う。

人間がいくら操作しても、あるいはしなくても、自然が、誰かの都合に沿った運行をするとはとても思えない。

 

イメージは人から人に伝わりやすいが、イメージを隠れ蓑にしてもしょうがない。現実はイメージをやすやすと飛び超える。

かの川口由一さんが「昨日の答えと今日の答えは違う」というふうなことをおっしゃっていたように(本当にそうだ!)、経験さえもマニュアル化できないのが自然農であって、日々の観察と対応を繰り返すことだけしかないのかもしれない。

とすると・・・ 7箇所、1兆2反(3600坪)の作付け予定・・・ 広すぎる!目が行き届かない!