活気のある村に越してきた。
このあたりの畑は皆、きれいに耕され、野菜が植えられていて、皆毎日必ず畑に出てくるようだ。
ここは米どころだから、農家は皆お米を作っていて、そのほかに野菜を作り、果樹も作るのだ。
こういうところは今までにない。
耕作放棄地に囲まれた畑の中、あまり人間を見かけず、一人の世界に入って仕事していることも多かったのだが、ここは全然違う。ほとんどはお年寄りだが、働き者ばかり。競い合うように野良へ繰り出す。
隣の畑の70過ぎのおじさんは、「じゃがいも30キロ植えた」という。家庭菜園で30キロ!!
その流れるような仕事ぶりに目を奪われる。
そこにぽっかりと1つだけエバーグリーンの畑が出現した。。
当然のごとく好奇の目に晒される。
おじさんもよくこっちを見ている。
「草の中で毎日毎日いったい何をしとるんだ」
といったところか。
しかし先方は箸にも棒にもかけないかもしれないが、こちらは勝手に良きライバルと思い、モチベーションを高めている。
負けないぞ!という気持ち。 これは大事なものなのだ。
(単位あたりの)収量で負けるのは明白だけど、こだわるところはおいしさ。負けるものか、「全国で1番うまい」(という人もいる)じゃがいも産地で1番うまいじゃがいもが出来るのはこの畑だよ・・・ なんて妄想すると、全然疲れずにビックリするほど仕事がはかどったりする。