山へ行った。原木きのこの伏せこみ。
雪もすっかり溶けた。
ヤマガラが盛んに囀る。
生命の息吹に溢れている。
長野県では「森林税」が導入された。
国産材の材価が下がってしまってから山に入って手入れしよう、なんていう人はいないから(自分の持ち山が分からない人も多い)荒れ放題の山の管理を行政主導で進めていこうという政策。
山が環境に対して果たす役割は大きい。水源として、木材の供給源として、また二酸化炭素の吸収や動植物の多様性保持など。
近頃大きな土砂災害や水害が頻繁に発生する原因が植林地の管理不足にあることも明らかだ。
僕は里山を借りて管理している。
といっても環境問題を意識しているのではない。
落ち葉集め、薪集め、竹や枝を集めたり、きのこ栽培・・・ 昔の百姓みたいに農業に利用している。とても重要なフィールドである。
憩いの場所でもある。人の気配からエスケープして時々篭る。
そしてたまにはいろいろな事に思いを巡らせる。
国産材が価値を取り戻すときが近いうちに来るだろう。地域の人はまた山に帰ってくるのだろうか。そうなれば篭ってもいられないかな。
食糧難が迫ってくれば田畑を取り戻そうとするのか。”小作人たかはし”の居場所は、果たしてここに残るのか。
僕の望むことはなんなんだろう。