静かな日曜日

コメントするカテゴリー: ブログ

 

Shizukananichiyoubi7.8

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

片田舎の集落。

不気味なほどひっそりとしている。

多分農作業が一段落しているちょうどそのタイミングなのだろう。

 

僕も今植えているセロリで定植は一段落。

梅雨明けも近そうだが、夏野菜の収穫に追われる日々を前に、嵐の前の静けさかな今週は。

 

 

鳥のさえずりだけが響く畑。

ひたすらセロリを植える。

こんな日の集中度は高い。

自然をなるべく傷めずに仲間入りを目指す農業。

そのさじ加減は間違いなく上達している、と思う。

 

 

Seroriteishoku7.8

 

 

優先順位

コメントするカテゴリー: ブログ

 

Satoimokusanonaka7.6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サトイモの草取り。

早くやりたい、やりたい、と思ってなかなか手がつけられずにいた。

まあサトイモが「今頃来たよ!」と言っているのは明らかだ。

(ああ、生姜はどうしているだろう・・・)

 

頭の中には随分前からあったのは確か。そして全力を尽くして作業をしている自負はある。無駄にしている時間も1秒たりともない、ぐらいのつもりでいる。それでも間に合わない作業はいくつもある、というか間に合っているものの方が珍しい。

 

優先順位をつけてやっていくより他ない。

頭の中では大概今の作業の次の作業のことまで考えている。

 

さてそういう状況で、年初にかなり強く誓っていた”片付ける男”になるという目標は、案の定というか・・・う~む今回は真剣に考えていたのだけど、あっけなく消滅しているのが現状。

あった場所にものをしまうとか、片づけまで済ませてから次の作業にかかる、とか、どう考えてもその時間が惜しい。その暇があったら1本でも2本でも草取りしていたい。

もう頭は次に行っているのに・・・ 閃いたことも片付けている間に消えてしまう・・・ ものは片付けずに近場に置いておきたい・・・ そのうちに、もう片付けるのは無理だと居直ってしまった。簡単に性格は変わらんなぁ、と思う。

結果、自然散らかる→実はこれ夫婦喧嘩の火種になる・・・impact

 

いや、僕だって片付いたあとのスッキリ感は好きだ。片付けたい自分がいないではない。いないではないから、敢えて見ないようにしている。目には入るが心で消す。優先順位の下の方に置く。

そうでもしなけりゃ助からぬ命たくさんあるのだー!

 

・・・・・

 

朝は起きがけに、どんなに忙しくても30分体操に当てている。

この順位は最上位かもしれない。

本当に身体が資本だと年々実感している。

ぎっくり腰で泣く泣く命見捨てるのはヤダー!

 

優先順位というもの、自分にしか決められないよねー・・・ ま、あたりまえだけど。

 

ようやく・・・

コメントするカテゴリー: ブログ

 

最後に残っていたセロリの苗を畑に運んだので、これでハウス内の苗は全てなくなった。

4ヶ月ぶりということになる。また今月下旬には育苗開始だから束の間ではあるが、かなりほっとする。

 

畑で作業中も、ハウスの苗の水遣りのことばかり考えていた気がする。

畑と育苗場所が離れているのがいけないのだが、例えばまだ寒い時期、1日曇りの予報、山を下って畑に行く。ハウスの入口は少しだけ開いておくのが良いだろう、と考える。

ところが畑に着くや否や晴れ間が見える。ヤバイ、と思うが作業もしたい。だが、どんどん雲が消えていく。ああ、観念するしかない・・・

 

6月中にもあったが30℃を越えるような日、ハウスは全開、水もたっぷりやってきたがハウス内は40℃を遥かに越える。小さなセルトレイの水分がどれほどもつものか・・・ 気が気じゃない。

 

そうなると、軽トラ飛ばしてまた山へと向かうが、こういうときに限って前の車やたらのんびりと走っているように感じたりする。信号は赤になる。苗を枯らしては死活問題!なるようになるさ、とはとても思えない。脂汗が滲み、心臓が飛び出しそう・・・。

 

あー 暫らくあんな思いをしなくて良いなぁ。

今日弁当持って畑に行き、朝から夕方まで、なんて長く、充実した仕事ができることか。

 

 

In house 7.5

 

 

旬を取り込む

2件のコメントカテゴリー: ブログ

 

Kuwanomitori6.30

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきなり際どい(?)カットから・・・

 

桑の実採り フォア ユメ です。

またこのネタですが・・・。

 

Shokuningei6.30

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親バカなのでしょうが、小さい手なのに絶妙のハンドワーク!達人の域近し、と思ってしまいます。

というか、野生が目覚めているようです。

 

 

2人で採れるだけ採ろう、1年分のジャム分頑張ろう、と声掛けあって目が回るほど猛然と収穫し大きなタッパーへ。

 

桑の実タッパーはしばらく冷凍室を占領するが、まあそんなに長い間じゃないかもしれぬ。

朝はジャムをパンやヨーグルトに。毎夜の”デザート”にも(桑の実シャーベット・・・今夜80数個食べていた・・よく飽きない)。

 

 

Kuwanomijyamu6.30

 

 

 

 

 

 

 

 

省エネの意識

2件のコメントカテゴリー: ブログ

 

今日用事があって"お役所”に出向き、ちょうど昼休みの時間だったからかと思うが、室内灯が消えていることに気がついた。外の陽射しだけで、やや薄暗い中で職員がお茶を飲んだり、書類を見たりしている。

ああ、いいなぁ、と思う。こういうことをちゃんとやっているんだな。

そして窓の外にゴーヤ(?)のグリーンカーテンが伸び始めている。ああ、素晴しい、素晴しいが、昼休み暗すぎて電気つけるようになるかもしれないな、なんて思ったりもした。よしずの方が開閉できて良くないか?とか・・・。

 

まあともかく、省エネに関しては自分自身もしっかり意識を持ち、膨らませなくてはいけない。

そのために何かをやめてしまうことや我慢することも必要かもしれないが、その小さなスケールで世の中の全ての人が満ち足りた心持ちになれるという、そういう社会を望むといったら、きれいごとだろうか。

 

原発反対の行進も大事だが、まず手放さなきゃいけないものがあるような気がする。

東京では、大規模なデモ行進、かたやスカイツリーに嬉々とする人々、オリンピック誘致に燃える知事・・・。原発に対する意識はもう間違いなく”許しがたい悪”で統一されたように感じるのだが、社会に向ける意識といったら皆がきっとそれぞれなんだろう。なんだよ、東京のやつら、勝手にやってろ・・・  もし、僕が柏崎市民だったら、そんな風に思いやしないか。

 

 

いや、僕が思う以上に省エネの意識はきっと進んでいるのだ。

メールだけチェックして早く寝ようとパソコン開いたはずが、どうしたわけか偉いところに足を突っ込みそう。

明日の仕事に備えて寝なくては・・・ 中途半端ですみません~。

 

 

Setsuden6.28

 

 

時間差栽培

コメントするカテゴリー: ブログ

 

まだ快調に収穫中の豌豆の株間にキュウリを植える。

豌豆の収穫を終えるのと入れ替わってキュウリが採れる。片付けや準備の手間もなく、労力と時間のロスは最小限。マメ科の窒素供給能力も効果的!

僕のやり方は大概、人様に"お奨めできない”と思っているが、何年やってもこれは良い。お奨めします。

 

 

Kinusaya kyuuri 6.27

 

 

らしからぬ成果

コメントするカテゴリー: ブログ

 

ニンニクの収穫。

かつてない大玉揃いにビックリ。

きっとスーパー等には普通に並んでいるサイズなのだが、目が慣れていない僕は唯々たまげてしまった。

野菜の大きさに関しては、大は小を兼ねることも多いし、手間暇の問題もあり、小さいほうが良いとは言えないけれど、大き過ぎるものはどうしても自然から逸脱しているようにみえてしまうので、僕は小さい野菜に誇りを持つようにしているのだ。 ・・・・だけれど、大きいニンニクできたのだ。

 

肥料分を特に欲しがるといわれるニンニクに施したものは越冬防寒用に籾殻株元にひとつまみだけ。以前同じ場所で栽培し、冬季に米糠振りまいた時にはこんなに大きくならなかったのに、このニンニクはどこからこの充分な肥料分を蓄えたか。連作している間に"何か”が合うようになってきたのか、耕さない時間が肥えた土を育んだか、はたまたこれはたまたまの出来事であろうか。

 

ま、いずれにしても、らしからぬ成果でしょうが、これ本当にたかはしさんのところの~?とか肥料たっぷり入れたんだね~なんて思わないように・・・よろしくどうぞ。

 

 

Ninnikushuukaku6.26

 

憩いの場

コメントするカテゴリー: ブログ

 

お隣上田市では早くも有名人になりつつあるそうなハルノさん御夫婦が、束の間の休日利用してご来訪・・・最寄りの滋野駅から軽トラ3人乗りで畑着はいつもどおり。

精神の休息のために土を触りたい、ということなので、遠慮なく仕事を手伝っていただいたが、やはり日頃のハードワークからお疲れの様子も伺え、やはり気が引けるもの。でも懸案のさつま芋草取り、一気にやってしまえて大助かりだった。

 

今回も長い昼休み。やはり話しは弾み楽しい。そして人生初という桑の実の収穫、試食でかなり感動された様子。

ここがおふたりの憩いの場となっていることは、僕にとっても大きな喜びとなっている。

いつまでもそんな関係でいられたらと思う。

 

 

Kuwanomitori6.25

 

 

 

待ちに待った・・・

2件のコメントカテゴリー: ブログ

 

今年もやってきました。

毎年のことですが、驚くほど急に熟してきます。

 

桑の実できたぞ~ というと、飛び出してきて・・・ 一目散に桑の木のところへ、潜り込んで、手繰って、摘み、パクリ、その瞬間もう次へ、そして次から次へ、すごいスピード!目つきが違います。

1年ぶりの短い旬を一気に貪る娘。

 

 

Kuwanomitori6.22 3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kuwanomitori6.22 4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しあわせオーラ全開heart04っすな~

 

太陽が近い

2件のコメントカテゴリー: ブログ

 

Hizashi6.20

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台風が過ぎ去り、晴れ渡った畑では、明らかに景色が変わっていた。

何か作物とか支柱などが倒れた、ということではなく、作物の、そして草の成育がこの1日2日で急激に進んだような感じがする。

そして、なんという陽射しの眩しさ。

台風の通過で空気が清浄されたから、そして明日は夏至という、最も太陽が近づく時だから、とは解るが、今日ほど実感として太陽の存在を近くに感じたことは生涯で初めてかもしれない。

 

 

Kiro6.20

 

 

 

耕すと追われる

コメントするカテゴリー: ブログ

 

いや、耕しても追われる、ですけど。

 

今、台風が近づいています。外はものすごい雨。

皆様のご無事を祈りつつ、今日のテーマと決めていた、耕起or不耕起について書いてみます。

 

この雨量だと、このあたりは傾斜地なので、畑の土も相当流されてしまうことでしょう、綺麗に耕してあるところ程。

僕の畑ではそういう心配はいらない。洪水にならない限り流される、ということはありません。

 

不耕起万歳!と、ただそう言いたいのではありません。

年数を経て段々思うことは、何につけオールオアナシングではない、ということで、表があれば裏もあるし、ものの良い所しか見ないのでは本物を見つけることができない・・・ まあいろいろやって経験値を増やそう、いやあ、年を取るのは悪いことじゃないな、と続くのですが・・・

 

先日さつま芋の植え付け時に2畝だけ鍬で耕してみました。試しに・・・。

頑張って栽培して、収穫量が少なくても良いなんて、それはあり得ないです。もちろんそれだけを追う事は許されませんが。

いずれにせよ、芋類に関しては耕したほうがいいかもしれない、と兼ねてから感じていたことを試験的に実践してみました。草は綺麗に目の前から消えてしまいました。

実はその時にブログに書くつもりで写真も撮っていたんですが・・・

 

6.2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして2週間余経過後の写真。

 

6.19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

耕起畝

 

Koukiune6.19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お、そうかそうか、う~んこれはきついかな、追われるなぁ、と思うのです。

新しく芽を出した草がぐんぐん迫り来る感じです。無かったものが現れて、まさに草の海となり、飲み込まれそうになる。これは怖ろしい。またすぐに無くしてしまいたい。

 

 

隣の不耕起畝は・・・

 

Hukoukiune6.19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、なるほどね~  これは安らぎます~

 

 

さてさて、これも良い経験です。

ここまでの、この逆転現象を見ると来シーズンの自分はどういう判断を下すのか、それはどうも明白なように思われます。

 

復活

コメントするカテゴリー: ブログ

 

Hukkatsutomato6.18

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1月前の遅霜で枯れたトマト半数近くが復活してきた。

同時に蒔いた種から良い苗が出来上がってきたが、貧弱でも復活した苗を見捨てることはできないので植え替えはしない。はるのさんが頑張って植えてくれたのを思い出すし。

大丈夫、ズッキーニと違って復活苗もものになってしまうのがトマトの底力なのだsign01

さて、残ってしまった苗が問題・・・ 植えるか、あげるか・・・。

 

 

ところで昨日は開店1時間で売切れてしまったというベーグル屋ハル

連日大盛況と噂のはるのさんのお店にあやかって、トマト大豊作と相成りますよう。

 

 

Tomato6.18

 

竹ありがたい

コメントするカテゴリー: ブログ

 

竹が畑に侵入してきて、その勢力拡大のエネルギーは凄まじく、確かに驚かされるが、困ったとは思わない。

うまく楽しく付き合ってやっていけると思う。

 

そんなに忌み嫌うことはない。人との付き合いと同じで、敵対しても解決に向かわない。

ある程度は彼の生に(性に)思いを沿わせなきゃいけない。

欠点のない人はいないのだし、自分から見てこちらに都合の良い振る舞いばかりする人や生物全般、そんなのあるわけない。

いいやつなんだから、実際。

 

 

Takenoko6.16

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨後の竹の子!

 

とても採りきれないけど伸びた竹は支柱等にふんだんに使える、なんと恵まれた環境だろう。

 

 

存在価値たけーshine

 

優れもの 

コメントするカテゴリー: ブログ

 

更新がすこし滞ってしまいました。

ブログの更新より睡眠を、と考えてしまいます。

 

やろうと思えば4時前から野良仕事ができる時期なので、夜は早めに休みます。

今は時間はいくらあっても足りない気がします。

 

 

鋏のことを少し。

僕は就農以来こだわりの100円ショップ鋏を使っているのですが、今日、豌豆の収穫時に、冬の植木屋稼業で活躍の大久保鋏を初めて使いました。

 

 

Endoushuukaku6.15

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウ~~ン最高です。畑やっていらっしゃる方は是非お試しください。

 

なにか少しずつでも能率の上がることを取り入れていきたいものです。

では。sleepy

 

艶々

コメントするカテゴリー: ブログ

 

小鳥が賑やかにさえずり元気良く飛び回るのに、畑の作物鳴かず飛ばずだった時は過ぎ・・・。

 

毎年の繰り返しだから、こういうものだという理解は深まっていても、正直言って、かなりネガティブな思いがこの期間に限って頭を掠めることがある。

悩んでいる暇もないから、結局はすぐに頭から消えてしまうが・・・。

 

 

さてさて、そんな当農園にもやさいの時期が到来です。

急に艶々と輝いてくる感動の季節です。テンションが上がります。

季節ごとに感じることは、毎年毎年、実はまるで変っていない気がします。

 

山菜頼みだった"旬のセット”は野菜セットへと変わってきました。

 

 

 

Kinusaya6.6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カッコウが鳴いたら

コメントするカテゴリー: ブログ

 

この間の最後の(いくらなんでも!)霜注意報をやり過ごすと、途端にカッコウが鳴き始めた。

何年か前に「カッコウが鳴いたら豆まきだよ」と近くのおばあさんに聞いて以来、カッコー カッコー は豆蒔けぇ 豆蒔けぇ、と聞こえるので、あまり気分良く聞くことができない。

雨が降ろうが雷が鳴ろうが1日中、よく鳴くんだなこれが。

あ~焦るぜぇ

 

勘弁してちょうだいな、なかなか思い通りにはいかんのよ~

 

雪景色

コメントするカテゴリー: ブログ

 

心配した霜は降りなかった。

が、雪が降り積もった!

 

 

 

・・・

んなわけないだろ~~! ^^

 

 

Niseakashia5.30

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、そこらじゅうにニセアカシアの花が咲き誇っていて、

それがまるで雪景色のように見えるのです。

 

5.30霜注意報

コメントするカテゴリー: ブログ
来るな 来るな 来るな 来るな ・・・・・ ナックルナックルナックル・・・あれ?
全然面白くないですか・・・。なに訳のわからないこと書いているか、というと霜注意報が出ていますので来るなよぉ、と唱えています。
本日ナス、スイカ、さつま芋植えて、夕暮れの帰路、車中の天気予報で言う。
明朝の予想気温6℃、霜注意報発令、農作物の管理には充分ご注意ください
知るか~!と思わず声が出た。
5月30日に霜って・・・ なるようになるさ、とは思っても、唱えてしまう。

“破竹の勢い”の前段階

2件のコメントカテゴリー: ブログ

 

IMG_0428

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はちくは正確には淡竹と書くのだが、”破竹の勢い”の破竹のほうがピンとくるかと思う。

現在竹林は、破竹の勢いにはもう少し、その前段階である。

前段階は意外と長い。細竹がちょろちょろと伸びて、極稀に太めのものが顔を出してくる状態が暫らく続く。

力を未だ蓄えながら様子を伺っている。

 

その段階が思いのほか長いのは、破竹に限らず接して見て自然から感じることの1つだ。

気の早い人なら目を離した頃に、それはやってくる。

 

僕は気が長くなった。畑の作物においてもそういうものだと思って、せっかくのハイライトを見逃さないようにじっと待ち続ける栽培夫である。

 

 

いい勝負を

コメントするカテゴリー: ブログ

 

小さな茎ブロッコリーの苗を植えつける。生命力に溢れた圃場、その草の中に入って渡り合うにはあまりに貧相。だから丁寧に半径10センチほどの草は取り除いて優位性を形成してやる。根がしっかりと活着し成長へと向かうまでの段階で草の海に飲み込まれてしまわぬように。

 

苗1つ植えるのに手間がとてもかかる。

最近数人の見学者が訪れてくれたが、このやり方については正直言ってあまり勧められない、そう話す。

そんなこと言って・・・ではあなたは何故やってるの?と思われそうだ。Mっ気強いから?とか。

 

耕して草をなくしてしまえば勿論植えやすい。10倍以上のスピードで植えられるかもしれない。

その上で肥料を入れてやれば、圧倒的優位を保ったまま収穫をむかえられそうに思う。

ところが、敵対する草々は完膚なきまでに叩き潰し、悠々とゴールテープを切る、そんななかでできた野菜がきっと僕は好きになれない。

 

ギリギリのいい勝負をして最後に勝ってくれたら最高と思う。お互いが良いところを出しつくし、せめぎ合い・・・・・

 甘ちゃんといえばそれまでかもしれないが、ボクシングをしていた時、最初にあっさりダウンを奪う、或いは深刻なダメージを与えてしまうと、いつも相手を回復させようと考えた。あ~まだダメダ もっといい勝負しようぜ ・・・

相手の目に力が蘇るのを感じることが好きだった。よおしよおし さあもっと熱くそして深くやりあおうぜぇ~

と、そんなところだ。

まあ、そんなところなのだがレフリーが割って入る(TKO負け)ゲっ!はえ~~

何度かそういうことがあった。

・・・・・

 

優位性を与えた我がやさいはやがて自立し、対等に戦いを挑むが敵は手ごわい。だから傍らから、本人には気づかれないように手助けする。ギリギリの手助け、ギリギリ勝たせられるように。さじ加減を間違えないように。

 

僕自身の感性が少し変わってると思う。小さい頃からずっとそういわれてきたし・・。だから、あまり人に勧められない。

それでもありがたいことに、中には共鳴してくれる人がいて、そうして育ったやさいを"違う!”と言ってくれる人がいて、何とか続けていられる。

これをしていることはただの独りよがりではないな、と思えることが少しだけ誇らしい。

 

 

 

Kukiburokkori-5.22