今年は天候に恵まれ(人参の播種時期に雨が多くよく発芽し)た為、間引きに結構手間がかかるが気分は良い
ここまでくれば成功は凡そ約束されたようなものだ
そしてこの間引き人参も無駄にすることはない
うちでは毎食のように使うし、鶏は大好きだし、宅配セットなどのお客さんにもお分けする
葉は細かく刻めば、スープにもサラダにもカレーにも炒め物にも使えるし薬味にもなる
スーパーには出回らない時期限定の希少食材、自分で栽培しないとほとんど手に入ることはない贅沢品
きっと直売所でも見かけないだろう・・・以前持っていったことがある 「ゴミ持ってくるな!」といわれたな
農家って役得だなぁって本当に思う
食べ物はお金で買うものではなく・・・命そのものというか、さっきまであった命が食べ物となって、自分のこの命をつないでくれる・・・自分が自然の一部であるという実感が染みついてくる
最近、生きることは食べること、と誰に聞いた言葉でもないけど、よく頭に浮かぶ
続いて、食べることは生きること、と
鶏を見ていて思う、生きている動機の大半は食欲を満たすことみたいだ
きっと皆そうなんだろう、うちの野菜や鶏に関わって困らせる虫も雉も狐もカラスもヘビも、そういう僕だって、ケッコーそう・・・
一羽の鶏がまた足を怪我した
医者に連れて行こうか迷ったが、大丈夫と判断して畑に出た
仕事が忙しいということもあるが、決め手は旺盛な食欲だった うん、そこまでの重症ではないな 大丈夫大丈夫生きる気力十分だ、きっとすぐに治ると信じる!
畑でいつも1人作業中に何を1番考えるかというと、多分夕飯のことだと思う
目の前にある命=食材からふっと料理のイメージが広がっていく瞬間が訪れたら、それが至福のとき
だからどんなハードワークをした日でも料理に手を抜くことはしない
畑の命を僕が介してそれを食べるもの、家族、鶏、の命に大きく関わっている、そんな日常が小さくても確かな誇りを僕に持たせてくれている
購入してくださる方へ
お届けする食材からわずかでも息吹(生命の余韻)を感じていただけるなら、それはお互いにとって価値がありますね