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熱量に触れる

小諸市で開催の野口種苗、野口氏&自然栽培農家、関野氏の講演にでかける。

これ、県が共催の行事とのこと。

それを聞いて思い出したのは、ちょうど15年前、まだ前職の林業をしていた頃、就農相談で県内の役所巡りをしていて、さんざん浴びせられたのは「無農薬なんてはっきり言って無理だから・・・」とかそういう類の言葉ばかりだった、ということ。・・・時代は確かに変わってきたんだな。

 

さて講演会。ほぼ1日がかりの講演拝聴というは初めての経験。

でも実は、事前になんとなく内容のイメージはできたし、なにか目新しい発見を・・・という気持ちはなかった。

どんな講演や書物より、農業技術やいろんな知恵に関しては、近所のおじちゃんおばちゃん宅の植木剪定の仕事の合間に学ぶことのほうが、遥かに多いだろうというのが経験上の認識である。つい先日も大根の貯蔵法について目から鱗の知恵をいただいたところ・・・。

目的はただ、人前で何時間も語れる思いを持つ人の熱量に触れることだった。

 

それは現時点で僕には欠けているもの。

夢や野望をもたず、待っていても絶えずそこに現れる仕事1つ1つをコツコツと淡々とこなすことを良しとする百姓の暮らし。

そして意識することは、僕は鶏以上でも以下でもなく、同じようにただ今を生きられたらいい、ということ。

そこに劣等感などはもちろんないが、いつしかどこか不足感、寂寥感が生じていたのは寒すぎる冬のせいか、加齢のせいか・・・。いろいろあるけれど、ともかく心を灯して前へ、熱く明るく! は人生大事なことだよな、と改めて感じる今日は立春だった。

 

 

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