このところの寒さで畑の土は凍り収穫は困難を極める。
人参を取り込むため収穫を始めるもあまりできず、もう来春まで無理かもしれない。
藁で分厚く覆っていた大根は凍みあがってしまった。
寒冷紗2枚がけでも葉物野菜は日に日に枯れてゆく。
年明けまで土が掘れたし野菜の傷みもさほどではなかった昨年と大きく違う。
昨年を参考に予定を立てそして祈ったが、自然に通じるようなものではなく・・・ わかっていること。
この時期の出荷作業はなかなか・・・枯葉を除く、そして小さくなった野菜をある重量まで揃えるのには時間がかかる。日が短いから闇に追られ焦る、手がかじかむ・・・そんな中でもただ1ついつも希望だけは失わずにみている。そしてギブアップを踏みとどまれる。
すこしでも、この野菜が食べる人の健康に寄与できるものであるから・・・
過去~現在、実例をもって伝えてくれた人たちの存在が僕のかすかな自信を繋いでくれた。
ハウスで育つきれいな野菜ではなく、ぎりぎりの寒さの中で耐えている野菜だからきっと強い。
見た目のみすぼらしさに卑下したくなる自分を戒め感謝と自信をもって発送する。
ぎりぎりのところからプラスに転化する瞬間というものがある。
・・・
鼻水を垂らしながら見た明るい夕日、僅かだが確かに日が伸びてきた。
それは春へ向かう一筋の光明。