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春はやってきた2

 

うっかりしていると感動の瞬間を見逃してしまう。

春の生命のエネルギーがターボエンジンのように加速する。

 

今日のセットは何にしようか・・・きっちり決めないでおく、見渡せば次々に旬が顔を出してくる季節だ。

 

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さてさて待ってました!こごみが顔を出した。とても人気のある、万人受けのする山菜といったらこれが随一。

群生スペースを年々拡大中なので楽しみ楽しみ乞うご期待。

  

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いつも土曜に畑に来て下さるお客さんのTさんが、都合上今日来訪となったので慌ただしくも勇んで畑へ乗りつける。

Tさんはいつものように箱と袋持参&作業着スタイルに爽やかな笑顔。

作物はまだほとんどないが、草の生育の勢いが付き始めた圃場を「贅沢な畑」といって元気に歩き回っている。

僕が今週はあの辺りのあれとあれが旬ですよ、などと言うと、目を輝かせて収穫に向かう。そのほとんどは所謂草(野草)とよばれるもの。僕も一緒に収穫しながらおしゃべり。これが楽しい。

かなり長いこと、だがあっという間に時間は過ぎた。Tさんいわく「たくさんのお宝」を今日も大きな箱いっぱい詰めて、こちらが恐縮するほどお礼を言って帰って行った。

 

・・・

今は野菜の少ない時期である。

野菜セットはお休み中です、という農家も多い。

だが一般的に、春は高揚感というか生命の活気に満ちた時期なのに今は野菜が採れませんというのがピンとこない、という感覚を抱いている人が少なからずいると思う。非農家の人と接するとそういうニュアンスを感じることがある。

確かにそれはわかる。この地底に秘められたマグマが噴出すようにエネルギーの充満した春という季節なのに。「畑は寂しい時期です」とか聞くと失望を感じても無理もないこととは思う。

ちょっとした価値観の変革ひとつで、自然が「贅沢な畑」を形作ってくれるのではあるが・・・。

 

無論現代にTさんの持つ価値観が主流になるとは想像もつかないが、そんなことはどうでもいい。

Tさんは確実に健康で幸せだと 醸し出すものから感じられる。

そのTさんと同じ時間と空間を共有するひととき。それは僕にとっても「お宝」の時間となってる。

そんな畑の価値を保ち続けていたいと思う。 

  

 

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あ、うっかり!これもう出てた。

ウコギ。来週はこれを紹介しなくちゃ。

 

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