立春を過ぎてからぐんぐん気温が上がり、雪はもうほとんど溶けて、確かに暦どおり春を感じられるようになった。
僕はまだ”植木屋様”。足取りも軽やかに庭から庭へ出掛けていく。農業の始動は出荷作業を除いて2月半ばからと決めている。それまでせいぜい稼ごう。
人に喜んでもらうことはとても嬉しい。今はこの仕事に嵌まった感じがしている・・・
こんなきれいな庭を見るのは何十年ぶりかなあ
こんなことを晴れやかな笑顔で言ってくれたのは今日の施主80歳のおじいさん。
こんな時、仕事の疲れなんてぜんぶ吹っ飛んでしまう。
素敵な人だ。おじいさんぽくない。容姿もそうだし、片づけを手伝ってくれた動きを見れば80歳とは信じ難かった。
僕は褒め言葉はなるべくそのまま受け取り喜ぶことにしている。それがとても良いことだと最近になって気がついた。
ほんとうですか!?ああ嬉しいなあ (庭やらせてください、と見ず知らずの僕が突然押しかけて)きてよかった!!
喜んでいる僕の様子に、おじさんがまた喜んでくれたでしょう。