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解き放つ

チキンといわれる彼女たちも今ではすっかり自信をつけて、犬や猫が近づいても全く動じなくなった。ビビっていたのはむしろ自称お母さんとして関わる僕の方だったのかもしれないが、最近の彼女たちを見ていて自信がついた。

 

近くに狐が身を潜めているのはわかっているが、最近は相当長い時間小屋の外に出したまま仕事している。

性格もてんでバラバラ、好き勝手に遊びまくる烏合の衆だが、逞しさは共通で惚れ惚れする。

この6羽が躍動するフィールドに、白昼堂々果たして狐1匹突入してくるものだろうか。

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長く凍っていた土が緩んだ。待っていましたとばかり掘る、掘りまくる!

 

過保護は我慢して、寒さも空腹もたっぷり経験させている。

その為だろう、いつも扉を開くやいなや嬉々として飛び出してくる。

 さあさああとはご自由に・・・

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イチゴのところにミョウガのところ、昨年植えた柿の苗回り…啓蟄を前に虫を食べているのかと思ったら新しい根や芽を食べている。・・・いいよ、怒らないよ、美味しいだろ?逞しいからな、自然農だ・・・ああ、それらは動けぬばかりに・・・

 

 

そりゃ怒らない、大原則だから。 

すべての生命は生命の糧。

だからいつかは鶏は狐の糧になってしまうことだってあり得るが、そのリスクがもたらす緊張が、彼女たちの解放感を高めるスパイスなのではないかという・・・このお母さんはそんな勝手な想像をする。

かつて写真家星野道夫氏が、テレビ番組の取材の滞在中だったかヒグマに喰い殺されたと知った時に受けた衝撃と、その後著書を通して知った偉大な写真家の思い・・・アクシデントだったがきっとそれは不幸なのではない、と理解できた時のことを思い出している。

 

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