2003年初冬のこと。
当時家庭菜園をしていた小さな畑の地主さんが大きな畑も持っていて、ここも使う?と紹介された。
10数年耕作放棄の藪地となっていて雑木林と言ってもいいほどだったが、やります、と即答した。決めては雪を被った浅間山の美しさだった。西日を受けてセピア色に輝いて見えた。その風景を背に毎日農作業することを思い浮かべると胸が昂ぶった。
さらに10年ほど遡り、八ヶ岳の麓で高原野菜農家の住み込みバイトをした時の経験が原風景かもしれない。
ある空気の澄んだ日に、八ヶ岳があまりに美しくその時の農家一家と固唾をのんで眺めたことがあった。
こんな景色は年に何度もないよ、でもここで毎日働けるってなんかすごいだろ、最近そう思うようになったんだ・・・
そんな話を農園主のご主人がしてくれた。
それがずっと心に残っていた・・・。
そして、
今日の浅間山
そしてデジャブ。
13年前に見た時と全く同じ姿が目の前にあり、全く同じ感覚が読みがえってくる。
また新たな1年に向けて、活力が湧く。