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運命に身を任せる

 

 

 

藪の中の畑の連絡通路を歩行中、突然ばちっ!と肩付近に激痛。何かに刺された、蜂に刺された!

振り返るが見つけられなかった。

相当痛い。スズメバチじゃなければいいが・・・

オオスズメバチに2度、クロスズメバチには一度に20数発やられたこともあり、今度スズメバチ系に刺されたらアナフィラキシーショックで死ぬ可能性は低くないと思っている(検査の結果をもって医者からもそういわれた)。

 

とりあえず木陰に腰を下ろし待つ。

さてどんな反応がでるか。

間もなくぞわぞわとのぼせるような感覚がきて、それから蕁麻疹がでて、ここまで想定内だが・・・それから5分経ち10分経ち、動悸がこない。蕁麻疹も収まってきて大丈夫だと判断出来た。たぶんアシナガだったな。

大げさかもしれないが、意識の中では生死の境の近くまで数分間行っていた。

そして結局人生は続く。

 

・・・・ 

 

ちょうど最近、僕は運命論をよく考えていたところだった。

運命の創造主があらゆる決定を下しているんだな、と思っているところだった。

きっかけは、コロ(鶏の名)が、食欲もなくなり、死にかけていたとき、ミミズを食べたのはきっと本能の力だが、それは意思を超えた運命の選択だったんだと、今の元気いっぱいの姿を見ながら、ふと思ったこと。

それは「生きる」という運命の選択がなされた、ということだと。

 

 

いうまでもなく生死は自分で選択できない領域。

いや、それは生死に限らない。あらゆるものごとを考えてみる。結果について。

選択できない。

行動は選択できるが結果はできない。

となると行動の選択も運命の選択ということになるのかもしれない・・・。

 

 

とにかく、自分の領域はそれほど大きくない。

余分なことまで考えても仕方がない、リラックスして集中して人生を全うできそうじゃないか・・・。

なんかまとめ過ぎ、ありきたりな観念論、と思われるかもしれないが、運命に身を任せる数分間の体感が、今僕にそう思わせてくれる。

 

  

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