夜中に雪が舞ったようだ。朝外を見ると真っ白な世界に朝日が反射してきらきらと眩しかった。
おおっ と思わず声が出た。
陽の光がもう明らかに強くなっていて気分は春。
いや暦の上でも既に春である。
とはいえ、寒さは相変わらずで、今は真冬の真っただ中という、そんな現実・・・。
一番日照時間が短く陽の力の弱い冬至からは1月半が経つ。だが、その間陽射しと反比例して気温が下がってくるということが、改めて考えると不思議に思える。
不思議というか自然の雄大さに対する畏れのような感覚が湧く。
一番寒いのが冬至から1月半が過ぎた今頃。
逆に一番暑いのも夏至から1月半が過ぎた頃。
自然の流れの中で顕れる現象のこのリズムが、人間の(もしかしたら現代の文明社会を生きる人間の)それとは、かけ離れているのではと感じる。
自然に寄り添うのなら、結果をすぐに求めてはいけないのではないかなぁ。
でも縄文人でない我々は、避けがたいジレンマの中を生きているんだな。