キュウリ支柱の編み物、引き続きやっているとパシャパシャと頭上で音がする。
雨かと思って見上げたら、おぞましいほどの数の毛虫の集団が食事中。葉を頬張る音だった。
その光景に思わず息を呑んだ。
クスサンという蛾の幼虫、俗にいう栗毛虫。
相当なハイペースで葉が食べられていく。
恐らくこの連中、昨日少し離れたところにもう1本ある結構大きな栗の木の葉を堪能してから移動してきたようだ・・・ほんの2、3日前まではそっちの木も葉が青々と繁っていたのだから。
そのスカスカになった木にクスサンの姿は皆無である。まるで号令で行動しているかのようにスピーディーで統制がとれている。
栗農家だったらと思うとぞっとする。
日陰がちだった圃場の日当たりが随分良くなる、なんて嘯いてられない。
疑問が湧く。
1つ。移動手段は地面を歩いてですか?数百匹を数える毛虫軍団が30メートルの距離、夜間(?)畑を横切り大移動したのかな。
2つ。葉を食べ尽くさずに少し残して移動してきたが、それはよもや、木を枯らさないための工夫なのですか?
ほぉー、山菜採りで山に入る1部の人間よりよほど節度があるということか。
はて。