秋が深まり空気が澄んでいる。畑では野菜ばかりが目立つようになって、遠くの山や周辺の木々、空の色も鮮やかである。この時期に入るといつも気持ちが落ち着いてくる。
初めて農業を志した時から、もう少しで10年が経つ。
だんだんと、いろいろと分かってくるものだ。
ボクシングやっていた頃、会長が言っていた言葉を思い出す。
だんだん分かってくるんだ
一戦するごとに
だけど少しずつなんだ
本当に分かるときまで身体が待っていてくれない
ボクサーは時間が足りない
と、そんなニュアンスだった。
言わんとしていたことは今ではよく分かる。
僕など26という年齢で始めたから、プロ定年の37までは当然やる気でいたけど、目に異常をきたして30直前にやめた。僅か6戦、何も分からぬうちに。
その後の夢を追って始めた林業も蜂毒アレルギーが原因となり、4年弱で離れることに。
いずれとも身体が待ってくれなかったのだ。
会長の話はボクシングに限ったものではなく、あらゆるものに通じている気がする。
それを一言であらわすと”継続は力”ということだろう。
そしてそこには”継続する力”が必要。
運も必要、いろいろ必要(そんなブログ書いたなと思って探したら去年の今頃だった。同じ時期に同じようなこと考えるんだな・・・)だが、
ベースとなるのはやはり体力ってことになるのだろうな。
だんだん分かってくるんだ
一年ごとに
だけど少しずつなんだ
本当に分かるときまで身体は待ってくれないものだろうな
農夫には時間がたりない
だけど最後まで続けていたい
いられればそれでいい