気がかりだった葱圃場に近づく。
これまで見て見ぬふりを続けてきたが、ようやく意を決して。
葱にとって草は大敵だそうだ。
自分の影さえ嫌がるもの(よく意味が分からないが、とても日当たりを好むということか)だと聞かされたことがある。
というのに、5月に植えてから草刈り機で1,2度ざっと刈っただけで、あとは放置してしまっていたのだから・・・
とほほ、やばいやばい、苦しそう、可哀想、この有様では日も当たらないなぁ。
ということで、半日以上かけて草取りに入る。気分的に謝りながらの作業だが、思いのほか元気で立派に育っていて少し驚かされる。
充分に手をかけてやれないけれど、その分うちの野菜は強く逞しく育つのかしら・・・(こんな時母のような=女言葉になってしまう)。
今日の日記、生きていくのは楽じゃない、というタイトルだが、この葱にだって「そんなことは百も承知」と言われそうだ。「ほったらかされていたからな、へっへ」なんて。
僕はといえば、その草取りの間中くしゃみが止まらなかった。誰か噂を・・・ではなくていよいよ花粉症である。
隣地(耕作放棄地)もブタクサ群生地。勝手に刈るわけにいかないし・・・。
僕は暑いのは得意だから炎天下は苦にならないが、日が傾き始めると蚊の大群が押し寄せてくる。これはかなりきつい。草畑の作業、あっちこっちに住処もあるだろう。
かゆいかゆいと思っていると、チクっと鋭い痛み。ああ蟻の巣を破壊したようだ。
そしてその間ずっと膝を突いて屈みこんでの作業だから、これは相当腰に来る。
楽じゃないわほんと・・・
だけど、楽じゃなくてもいい。しゃーない。楽をするから弱くなると分かっている。弱くなって生きていくのは難しい。
逆説めいてややこしいが、生きることを楽しむために強くありたい。