今日から4月。3月は寒い日が多く、小さなハウスの中やさいの苗たちにとっても厳しい陽気が続いた。
今朝も-6度だったが、夏やさいたちが順調に芽を出してきた中旬以降で、一体何日-5℃以下まで下がっただろう。
相当厳重に覆いをかけて守ってきたつもりだったが、あらためて見渡して半数以上凍死させてしまっている。発芽した時「皆かならず無事に畑に出してやるからな」と誓ったはずだが、どこまで本気だったか・・・。
自分のやるべきこれだけの仕事もやりとげられず、その上気候のせいにしようというあたり、蒔きなおしの作業をしながら自己嫌悪である。
”自然には勝てない”は言うまでもないことだが、最善の努力をしたかどうかを問い、悲しくなる。どうして、何度も繰り返すのだろう。
来年は播種のタイミングも再度考え直すことになると思う。
月が替わり日中は今年一番の暖かさになり、今日からもう一度気を引き締めなおして農作業に明け暮れよう、というスタートにはふさわしい。
畑の脇に、昨日まで成長が止まったようだったヤブカンゾウの芽が一気にぐーっと伸びた。
機を伺い、その時がくれば、相応のかたちを見せるだけの自然の成り行きである。
そしてその”旬”はあっけない短く、あっという間に過ぎ行く。
偉大な自然から学ぶものはと考え、感性ををいかに研ぎ澄ますか、といったところで、上っ面の言葉でしかない。
無為、無欲というのは無理だから、せめて欲張らずに生きていくことで少しはあやかれるものなのだろうか。
※もうそこまで冷え込むことも無いと予想し、次々旬をむかえるだろう野草の旺盛な生育、作物の状況もふまえて、”旬のセット”再開します。品目はあまり揃わないので、暫くはセットSのみの受付になります。
御連絡お待ちしています。