自然を伝えることは難しい。
下手をするとオーバーな響きを持ってしまう。
自然が偉大すぎて聞く側の理性を超えてしまう。話す側の表現の上限を超えてしまう。
待ち焦がれていた”「奇跡のりんご」自然栽培木村氏講演”で感じたこと。木村氏をもってしても・・・
誇張は人の心を醒めさせる。
悪気はない。嘘をついているわけではない。
"この畑には虫は1匹もいなくなりました”
会場に満ちていた潮がサーっと引いてしまった。そう僕は感じた。ひねくれものだから、だけではないと思う。
"皆様もひとつこのようにやってみられてはいかがでしょうか”と言われても
この講演をきっかけに同じようにやってみようと思った人がいただろうか。もし始める人がいたとしてもつまずけばすぐ止めてしまうに違いない。
「奇跡のりんご」の味は食べてみなければ分からない。
自然栽培”奇跡の畑”実際行ってみないと分からない。
イメージは誇張によってもろくも崩れ、興味は薄らいでしまう。
誇張めいた表現の多い自分のホームページ(ブログ)に照らし合わせて、自然を伝えることの難しさをあらためて感じたのだった。
僕の畑は虫がいっぱいいます。