この秋、ワケギと玉葱を作ろうと思っていた8畝程の畑を返さなきゃいけなくなった。
地主さんからの「返してくれ」の1言に成すすべなし。
恨むより自分を省みる。
昨年ここを借りた時、地主さんが言った。「もう何年もほったらかして荒れ放題だ、こんな畑でよければなんでもやってくれ。賃料?そんなのいらないよ。」
ここで 「いえいえ、僕のような新参者、土地がなければ何も出来ません。御先祖から代々伝わる貴重な土地を貸していただけるなんて誠に光栄です。責任を持って大切に使わせていただきます。無年貢なんてわけにはいきません。規定に沿って間違いなくお支払いいたします。」と言っていたらどうだっただろう。照れてしまって「何かしこまってんだ!」と逆に怒るだろうか。そんなやついない。まっすぐに土地への思いを伝えられたら悪い気はしないはず、簡単に「返せ」と言えるものでもないだろう。
「それはどうも・・・」と言葉を真に受けてあの時無邪気にへらへらしてたっけ、軽く見られて当然だ。
下手すると「荒れた土地を開拓してやる」ぐらいの勢い。
しっぺ返しを食らうのは謙虚さが足りていないから・・・ 他にも思い当たること、なだれみたいに。