「朝から晩までなんかやっているが、草育ててるのかい。」
こういうことを言われるのだ。
「いや野菜です。たくさんの命です。」
あーもどかしい、気の毒だ、と、はたからはそんな風に見えるのかな。
確かにこの時期、遠めには草しか見えないかもしれないからな。
人目を気にしすぎていた頃、いちいち怒ったり落ち込んだりしていた。それはそれで活力源に出来たからよかったのだけど今はそういうことはない。
今に見てろ!とも思わない。もう少し余裕がある。
蜂がぶんぶん飛び交う傍らで草の中にひっそりとオクラが成長を始めた。
品種八丈オクラ
自家採種を続けていたが、昨年育苗に失敗、全滅。
今年は新たに種を購入、また1から直播で。
植え付け直後霜に遭った黒もちとうもろこしも草との競り合いに負けずしっかりと育ってきた。
自家採種3年。年々出来が良くなる。
この栽培に慣れたからかな。
たくましい。草との競り合いに負けない。
僕の農業の精神的、経営的拠りどころといえる品種。
草だらけの畑の中、早くも成功の予感がプンプン漂う2つの巨星。他にもいろいろ・・・ちゃんと育ってますよ、マイペースで。
「適切な管理」とか考えず、感じるままに最小限の手を入れるだけ。栽培手引書はいらない。
一緒に日々を重ね、見て、感じ、時を待つこと。