草の中で競り勝ってたくましく育ったニンニク、生育のピークを向かえた。
茎が2センチを超える立派な株ばかりだ。アブラムシもあまりついていない。たくさんのてんとう虫が抑止してくれたかな。
ざっと草刈りを数回しただけ、無施肥。
それでここまで育った。
でも安心するのはまだ早い。あまり収穫できなかった昨年もここまでは良かった。
これから急速に肥大するニンニクの玉。だが同時にこの生命の活力は衰えていく。葉茎は他の草の勢いに凌駕され、アブラムシにあっという間に食いつくされてしまう、玉が肥大するより先に。もうてんとう虫はなすすべがない。立派に育った分何よりのご馳走だ。
弱った生命は他の生命の糧になる。そうして巡って共栄共存。
だからここから先は自然に任せとくわけにはいかない。これはニンニクの栽培なのだ。
さてと、あとはオレに任せておけ!株周りの草を丁寧に刈った。
去年の経験から学んだ。
自然には有無を言わせぬ厳しさがある。は
霜にやられたのはトウモロコシだけではなかった。
霜害を恐れて標高の低い畑に植え付けたズッキーニも、植えだした約50本全滅。
・・・・
でもこの厳しさに合う度に何故か気分が スッキリする。
自然農は難しい。
授業料はとてつもなく高い。
でも魅力がある。
自然界の門を叩き、受け入れてもらい、やがてその中を自由に歩けて、でも人間の構築してきた社会からも離れることなく・・・ 目の前のハードルも高い。
そこを超えていきたい。 成長したい。