畑は連日霜が降り、もうじき土が固く凍り付く。
人参は藁で覆って冬越しさせるが、大根や蕪はそれまでに採りきってしまう。
さて今年の大根は播種適期に腰痛が出て播き遅れたため総じて小さ目。
そしてこんな小さな大根、普通は出来そこないとして見捨てられ、持ち帰る農家などほとんどいないだろう。
プロの視点では笑われる。でも毎年のことだが僕は見捨てることができない。そこには自負も多少ある。
忙しい忙しいと、こんなことやってればそりゃ忙しくなるのだが・・・。
収穫している時思い浮かんだので
夕飯のおかずは
「ミニ大根の姿煮」
水にさらして泥を落とた大根を丸ごと鍋に放り込む。
この小さくて完全体の大根と大きな大根の1部が同じ大きさだとして、食べものとして栄養価も同じかというと、そうは思えない。明らかに「こっち」が上だろう、と思う。葉の分をなしにしたとしてもそうだと思う。調べたわけではなく、感覚的にだが・・・。小さなものの持つ価値がそこに浮かび上がる。