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自己満足を深める

 

1年ぶりに手入れに行った先で、松の木がかなり弱っている様子である。

部分的に枯れ始めている。

植木屋をしていてこういう状況は初めてのケース。

悲しくなった。

 

近隣でも松くい虫の害による立ち枯れが蔓延し始めていて、この庭にも及んでしまったらしい。

手入れを担当する僕に責任がないとは言い切れない。

 

何とかしたいとは思うが、何が出来るか。

生命力を高めるように、出来るだけ強い芽を残すようにして、込み合ったところは弱い枝を元から抜き切りして風通しをよくするように、そう心がけるぐらい。

 

何かいい薬はないかね?

と聞かれても、一切分からないんですよ薬のことは、と言ってしまう。

苦笑いされていたが・・・僕も苦しいがそう言えないならもっと苦しい。

瀕死の状態の自分の子には投薬するだろう?違うか?、といわれればその通りだから、薬剤にすがることを問題視しようなどと思わないが、自分が薬の勉強を積まなければやっていけない職であるなら、ここは離れるしかない。

 

自分はこうです、とハッキリ示すことはすごく大事なことだと、今更ながらだが、意識するようになってきた。「折り合う」としてもその方がいいのだと・・・発展的な折り合いのためには。

ずーーっと滞っていた自分自身の気持ちが前を向いているからかもしれない。頭の中も最近少しクリアになっている気がする。

 

植木の仕事が早く済んだので、畑によって明日の出荷の準備をする。今夜雪なら明日の収穫が難航する、少しでも先採りしておきたい、と思ったからだ。

 

さて、畑では12月中旬を迎えようというのに、防寒の為の不織布等は全く使っていない。過去9年で初めてだと思う。

かわりに藁と、落ち葉や枯れ草が、充分ではないにしろ、保温資材の役割を担ってくれている様子がよくわかる。なかなか良い。

行く末ゴミ(環境破壊)にしかならない資材への投資は、当然気持ちのいいものではなく、

この冬は使わない!と決めてしまったらとてもすっきりした。

 

Huyunohatake1212

 

帰りに買い物に寄って、レジにて、いつもの「袋はいいです」に加えて、「シールもいいです」と言うと、「これは規則なので」と言う。

万引き物との見極めの為、ということは分かる。

でも僕は貼ってほしくないので、少し押し問答した後丁寧にお願いした。店内空いているし出口はすぐそこなのだ。

「これだけ持ってすぐそこから出ますから、見ててください」[E:run]

大人気ない?・・・

いや、大人として敢えてそうしたつもり。

  

自分の性格があり人生経験から得た価値観があり、自分はこうなんだ、こうだとしっくりくるんだ、という感覚がある。 

そこに基づき行動することで、自己満足を深めることが出来る。

自己満足と言う言葉はあまりよい意味で使われないが、それは誰にとっても人生の大きな目的だと思う。

堂々と、それを自信持ってできるのが大人なんじゃないかなぁ。

 

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