2011は→。
件数は同じなので、畑仕事も出荷作業もないのに、この冬いかに仕事をしなかったか、ということが明白だ。
まあ、この植木屋の仕事もやれるうちは続けよう。
いずれ頼まれなくなる日が来る。・・・僕のお客さんの約半数は80歳代~のお年寄りで、その子供もいるのだが、大抵は無関心或いは植木を邪魔と思っている。
今日の家の婿さんは、ばあさん死んだらすぐ駐車場にするぞ。なんて言っている。とおばあさん切なげな顔でこぼす。だから私が死ぬまでの間だけど、それまでは毎年お願いするわね・・・。
時代が大きく変わった。木を植えて我が家に庭園を築き、それを縁側から眺めながらお茶をゆっくりすする・・・そんな情景が幸福だという価値観は今ではなかなか持ち得ない。今のお年寄りの子の世代は特にバリバリ社会生活の中心にいる中でそういう気持ちは生まれにくいかもしれない。
それはまあ仕方がないこと。
1年ぶりに庭と施主に再会する。
1年という時間はお年寄りには大きい。元気に歩いていた足は引きずるようになりテンポは遅く、腰の曲がりは明らかに大きくなり、顔の印象もやはり違っている(これはお互いさまかも)。話をすると、2度ほど倒れ、大怪我もし、何ヶ月も入院をしていたらしい。もうだめさ、と言うのを励ます。
人の身に、庭の木々の身にもいつ何が起るのか、それは誰にも予測が出来ない。
そんな中でこうして1年に1回、これからも毎年また無事に会えるなら、それはなんだか凄いことに思えてくるのだ。
そしてそれは、毎週や隔週、定期的に野菜を送らせていただいている方々との関係も似ている。
僕の身に、皆様の身に、野菜の身に、取り巻く状況に、変わりなく、いや日々変化しながらも関係を続けていけることはとっても凄いことだと思う。
・・・畑では、凍みがようやく緩みほうれん草の緑も目に付くようになってきました。
来週辺りから、送れたら・・・と思っています。
これからもまた宜しくお願いいたします。