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やめられない止まらない

 

先日のブログで播種始めの記事を書いたら、近くで自然農のやさいと有機栽培で米作りをしている農家仲間から電話が来た。

「もう蒔いたって!」

「はい蒔きました、そして今日はレタスです」

「気持ちは分かるけど・・(まだ早いっしょ~)」

「やっぱりどうも待てませんねぇ・・・」

 

播種を早めても結局5月の半ば頃まで霜が降りるようなこの地で、マルチなんてものもしないわけだし、あまりメリットはないのかもしれない。

結局収穫時期は同じになってしまうものだと、彼との会話でも何度かそう話していた。

ここでは、例えばトマトの播種適期はいつ頃だろう。恐らく、4月の終わり頃まで待つ必要があるだろう。自然に路地で芽を出すタイミングを本来適期というのだろう。それが・・・

「トマトも1週間以内には蒔きますよ」って、”自然農というフレーズを使っているわりに随分早々と始めるもんだ”と思われるかもしれない、いや、自分の中にそんな声はわりとはっきり聞こえている。

 

でも止まらない、やっぱり蒔いちゃう。

幻想を抱く、希望的観測だと思うが、食べたい頃に(できてほしい頃に)ピッタリ収穫!てことになったらいいなぁ、と思う。五月晴れに畑でエンドウ豆をもいでパクリ!それから7月の梅雨明け、夏空の下トマトかぶりつきたいなぁ。

やさいが届くのを待っているお客さまもそういう気持ちはあると思う。自然の条件や寒冷地、栽培法なりの事情は充分理解してくださっている方がほとんどだとしても、気分としてはまた別のものが・・・。

そこを目指して”反自然”の育苗に励む。

 

実際は自然が全てであって、人間はあがくだけ、なのだけれど、どうあがくか・・・。 

もしかしたら、ここでも記録的な暖かい春になるかもしれない。そんな時早く苗を作りはじめていた方が楽しく対応できるだろう。

 

へへ、この時期に次々思い浮かぶいろんな妄想に打ち勝って、じっと待つ大きな器が、自分には備わっていないだけだと、わかっちゃいるが・・・。

 

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