明日の朝市に持っていこうと原木茸の収穫のため山へ入る。
今週は最高のタイミングのはずだった。それこそその光景を思い、ヨダレをたらしながらやってきたのだが、一瞬で血の気が引き、へなへなと腰が抜けてしまった。
4年越しのくりたけ、今年は初めての豊作で、今日が収穫のハイライトのはずだった。
ぱ、ぱ、ぱくりやがった!と声を出した瞬間、引いていた血が体内を逆流してきた。瞬間湯沸かし器状態で100円ショップにすっ飛んでいってマジック、画用紙、クリアファイル購入。
確かこんなの以前にも書いた、3年ぶりぐらい、進歩なし、品格、節操ゼロの幼稚な言葉書きなぐり 圃場周辺に貼る。
大した効果は無いのかもしれないが、いくらか気休めにはなる。
明日の朝市に持っていくものが激減したことはまあ良いとしても、問題はこれからだ。
秋の間ずっと、特にくりたけは、新たにほだぎを増やさないにしても6,7年先までは収穫が続く・・・ 本当に埋めてしまいたい。
原木茸の栽培も結構手間がかかっている。
原木の切り出しから、植菌、圃場への運び込み、伏せこみ、年に3回の天地返し、タンクで水を運んでの潅水、生活がかかっているから、手を抜かずにやってきて、ようやく収穫期を迎えた矢先にこそ泥されて、どういう風に気を静めればいいのか。
例えば川口さんのような人なら、こんな時どういう収め方をするのだろうな、と帰り道ずっと考えていた。