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刺される男

 

ここ1月ぐらいの間、蚊は当たり前にしても、ブヨやらダニやらアブやら、どんだけ刺されんねん!というほど刺されまくってきた。

アブなんか生まれてこのかた刺されたことなどなかったのに2回も刺された。

何もしていないのに、いきなり刺される。じっとしているところに勝手に止まって刺されるのにはびっくりした。止まって今にも刺そうという矢先、叩き殺したことも3回ほどある。

何だろう急に最近・・・。

 

といっても林業をしていた頃からよく蜂に刺された。地蜂(黒スズメ蜂)に1度に確か18箇所!刺されたこともあった。

人は蜂に刺されるほど抗体が出来て過剰なアレルギーを起こすようになる。

「もう1度刺されたら死んじゃうよ」なんて医者に言われた。抗体が溜まっていると、アナフィラキシーショックという重度のアレルギー反応でショック死してしまうこともあるのだ。

先週ついにやられた。

山に住むようになってから覚悟は少なからずできているが・・・  

 

Kusakarikaishi

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月20日午後6時、草刈り開始。

うちの隣にお借りしている畑。草だらけにしていた200坪ほど、3メートル近いセイタカアワダチソウやブタクサ等で荒廃・・・地主さんさぞかし気をもんでいることでしょう。さあ1時間で仕上げるぞ!と張り切ってスタートしてから50分後、残り1列薄暗くなってきたがラストスパート!とその瞬間、”チク”ではない、”バシ!”という衝撃。長靴を履いているくるぶし辺り、この尋常でない痛み度合い、覚えがある。

「大スズメだ」と1人呟き即時作業終了。

家まで歩いて帰る間いろんなことを考えた。

こういう場合、死ぬとしたら30分以内。医者に行くのは気が乗らない。死ぬか生きるか。寝たきりになることはないだろう。どっちでもいいや。なるようになるさ。でも1人っ子の優芽、大好きなおとうちゃんが突然いなくなってしまったら・・・ まだまだ元気な両親が遠方にて自分達より早い息子の旅立ちに受けるショックたるや・・・ 切ない気持ちも湧き上がってくる。結局なるようにしかならないんだけど・・・

家に到着、蕁麻疹が表れ始め、かみさんは病院に電話してくれたけど「医者は行かない、死ぬとしたら30分以内だ」と言って痛みに耐えじっとうずくまり、何か言い残すことはないか、などと考えていた。

・・・・・

運良く生きている。

刺された場所が足の先端だったことが良かったのだと思う。

未だ足はパンパンに腫れているが、やっと普通に動き、(酒が)飲めるようになった。

 

今回自分が死ぬことを多分初めてしっかりイメージした。

死ぬことは全然怖くないな。

いつかやっぱりとどめ刺すのは、スズメバチかな。  

そういえば巣見つけてなかった。

自分は大きな自然の中の小さな1部だ。  

 

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