道の駅にもうアケビが並んでいた。
日々の作業に追われて忙しくしている間に、秋の実りは着々と進んでいる。
畑の敷地内にあるのに目を遣ることも忘れていた山栗、山胡桃、いつの間にかかなり落ちていて、踏んづけてようやく気がついた。何ということだろう・・・。
初めて田舎に住んだ9年前の今頃、職場の人に教えてもらい、山のもの、栗も胡桃も食べてみた。小さくて殻は固くて食べるまで手間がかかることもなんて新鮮。そしてなんと味の濃いこと!こんなにおいしいの!?とびっくり。 一言で言えば野生に触れた感動のようなもの・・・ 僕の野菜作りは多分元々はその時の感覚に根ざしているのだと思う。
それからこの時期には必ず山に入ってたくさん集めて、たくさん食べて、自然との一体感を感じ満喫したものだった。
いつしか、初めて知った新鮮さが当たり前なものとなり、今の暮らし(と作業)に埋没していく中で、その感覚まで忘れてしまう・・・ なんていうことではいけない。
僕の農業は、その感覚を、大半が都会の暮らしをしている宅配セットを取ってくださる方々との接点にして、進めていくべきものと考えてきたはずだった。
初心忘るべからず
この言葉、
大事にしたい。