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考察

 

気温ぐっと上昇

カラカラの畑

グッタリなスペラルトマト

 

さてこのトマトは何と言ってるか?・・・

答え、何も言ってない。

彼らはどんな状況でも前向きに、生きるため、命のために当たり前にベストを尽くす。

弱音を吐くのは人間だけ。メンタル弱く自滅するのは人間だけ。

 

栽培夫にできることは、そんな過酷な状況を改善してあげること。・・・なのだけど、投じた一手が改善につながるのか、もしかすると改悪になってしまうのか、それが非常に難しい。

強いて言うなら、このトマトから感じるのは、何もするな!のオーラ。

だから、僕は余計な手出しはしなかった。・・・いや、何もするなは内なるコロの声かもしれない。

 

コロを死に追いやってしまった日、リハビリ準備に張り切る僕を見るコロの目が、明らかに怯えているのを知っていた。

抱え上げた時の叫び声、命潰えた瞬間の呻き声、今もくっきりと耳に残る・・・。

 

基本的に自然、そして生命に対し何もしないほうがいいのだと、その認識が今はより強まっている。ついついあれこれと手出しするのは、それが人間の、、自分の愚かさの、弱さの証なんだろう、と思う。難しいけど気を付けていたい。

 

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