残っている親指程の大根も残さず収穫する、そして自家用野菜として大事に持ち帰る。
大根類は5月まで半年ぐらい貯蔵する食材だから、少しでも多くあるに越したことはない。
チビはチビなりに楽しんで料理できるかと思う。
そんな親指大根を見て「こんなのゴミだ」という農家の姿も容易に思い浮かぶ。
まあ普通そういうものだろう。市場主義社会を生き残ろうと、農家は身を粉にして働いているのに、その農家に対してきれいごとをぶつけるつもりはない。
ただ僕は、そういう価値観とは、完全に違うルートを歩こうとしている・・・そうしていられる。
かみさんが仕事に就いて、農作業を手伝うことは一切なくなり、当初少し面食らった部分もあるにはあったが、元々好きで手伝ったわけじゃなかった。働きに出るほうが性にあっているんだろう。
家計に頼りない農業収入とは別の柱があることで、今こうして自分の感性農業を続けていられるのは、相当幸せなことに違いない。そこを素直に感謝しなければと思う。
きっと誰でもが、自分の感性に沿った生き方ができるようになれば、ハッピーだろう。
そこに辿り着くために、人々は、それぞれの、妥協と許容、貫くところ、そして様々折り合いの旅をする。
途方もない旅だろうか・・・五里霧中となる日もあるけど、そうでもないのだろう。
人参スティック葉っぱ散らして
人参、好みで塩少々