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”これまで”と”これから”

 

昨夜からの冷え込みにはあまりにも胸が痛む。

 

昨夜はよく眠れなかった。

頭の半分は真冬の寒さにさらされている被災者のこと、そしてもう半分は育苗中の苗のこと。

小さなハウスの中のレタスやエンドウ、発芽が揃ってきた夏野菜、トマトや茄子のことである。

昨日の夕方、不織布を2枚とその上にポリを2重にかぶせて「頑張れ、耐えてくれ」と念じてハウスを閉め、あとは運を天に任せよう、と思うしかなかったが、今からでも家に運んできた方がいいのではないか、と1晩中もやもやと考えていた。それほど寒かった。

被災者の悲惨な状況を想像すれば、とても同じ次元で考えられるものではないが、同じ命である。

朝、見に行った。

恐る恐る中を覗き込む、ハウスを開けて1枚1枚覆いをはがす、しっかりとした緑色の葉が目に飛び込んできた瞬間、ほーっと大きく、心が緩んだ。温度が下がったと思っていた踏み込み温床が僅かにあたたかかった。これでみんな1つ強くなった。

 

この渦中にあって逡巡する気持ちも働くかもしれないが、あえてこのタイミングだから言うべきだと思う。

原発の存在に対して皆それぞれが意思を明確に持ち、民主的な決定を行なえる事項にしなければ。

深い知識など持たなくても「ノー」と言えるはずである。

報道のなかで”収束に向かっている”というニュアンスも顕れはじめているが、簡単な問題でないのは明らかで、この先何十年、何百年、何千年先まで影響がある問題でもある。

勿論収束は祈るがこのままほとぼりを冷めさせるわけにはいきっこない。

 

”これまで”日本の電力の3分の1をまかなっているといわれる「原発」の恩恵をぬくぬく受けてきたことは関係なく”これから”のことを考えよう。

今日ホームセンターに行ったら天井の電気は3分の1ほどしかついていなかった。いつも煌々と照らされているのに慣れているから薄暗く感じるが、商品を見るには全く問題ない。各企業それぞれが自主的にそういう努力をしているのだと思う。皆が1つになって。

限りある資源を譲り合い、つつましく暮らしていくような社会が構築されれば、原子力のお世話になっている3分の1の電力は不要になるのでは・・・まさに、今の心持ちをこれからの新しい社会に向けていきましょう。 

 

 

Naetachi

 

 

 

 

 

 

 

 

”これまで”と”これから”” への2件のフィードバック

  1. えつおさん ありがとうございます。
    思いが繋がっていけばいいですね。
    まずは自分自身の健康も大事です。
    早く万全の体調に戻られること祈っています。

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